日課である朝の散歩中にも、日一日と昼が長くなり 春の気配を感じるようになった。
ルート筋のあちこちで梅の花が咲き、氷川参道の河津桜や馬酔木も 七分の開花状態。
三寒四温の状態が続きながらも、桜やコブシや土佐ミズキ等が 蕾を膨らましてきた。
間もなく2月も終ると桃の節句で、巷では「花」と「雛飾り」が 話題になっている。
鴻巣市では 恒例の「大ピラミッドひな壇」が展示され、多くの見学者が訪れている。
日曜で好天だった26日、暇つぶしを兼ね 春を求めてこのお雛さまを見学してきた。
最近お店の店頭に、「蕗のトウ」「菜の花」「セリ」「タラの芽」等が並んできた。
北川辺に在住の頃は、蕗のトウとタラの芽は自宅の裏庭に自生し 菜の花は家庭菜園
で栽培し収穫し セリは 自宅の垣根元や田んぼで採取、すべて 無農薬で無料だった。
それらを時々採取し、「春の味」として 自給自足的に料理し味わってきたのだった。
ここ数年間 忘れていたが、お店の棚でそれらを見たら懐かしくなり食べたくなった。
田舎者の「食いしん坊」は、早速食材を買って 調理し「春の香り三種」を賞味した。
蕗のトウは灰汁抜きし刻んで炒めて「フキノトウの味噌炒め」に、菜の花は軽く茹
でて 切って味付けし「菜花のカラシ和え」に、セリは 豚肉を炒め 切ったセリを加
え醤油味でさっと煮の「セリと豚肉の薄味煮」、この三品を同日に調理し賞味した。
自生の本物食材は旬が短い、便利な栽培食材は形や香りや苦味が本物とは少し違う。
『春は花と食と祭りとともにやって来る、なぜか花粉と値上げも・・』と、独り言。
今回 ちょっとした「身近な春」を、見る 食べる 遊ぶことで 楽しく「るるぶ」した。