高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

遺伝子組み換え作物? or コミュニティ型農業?

2013-05-21 00:32:57 | 主義・主張

 TPPの問題と絡めて、遺伝子組み換え食品のことをTVのニュースバラエティでやってますが・・、

やはり消費者にとっての「食の安全」のことだけを話題にしている・・・。 
消費者は安く安全な食物があれば、遺伝子組み換え食物でも いいのでしょうか・・・?

虫がつかない作物・・、除草剤に強い作物(他の植物は死んでしまう)が作られるのであって、それは広く生態系に影響がでることなのだが・・・。 ここのところがさっぱり問題とならない、報道でも取り上げない。

大農法にして、安い作物を大量に生産するためには、植物の病気や植物にとっての害虫に強い作物が必要であり、そのために遺伝子組み換え作物が研究され商品化(種子)されている。TPPの農業問題とグローバルな種子会社の国際戦略は、ちっとも地球の生態系の健康のことを考えずに、両者が絡めて推進されようとしている。

推測するに・・園芸花木も同様な遺伝子組み換えが行われているのかもしれない・・・。

真実は・・・、人間の健康の前に・・、ジワジワと人間が地球の健康を損ねているのだ。

また、野菜や花種を買った時に、袋に書いてある産地を見てください・・・。

 もう、日本産の種は皆無に近いですよ。トマトもキュウリもカボチャもインゲンもダイコン、キャベツも・・・。チリ、タイ、アメリカ、ヨーロッパの国々・・・、皆海外産です。

 食料自給率云々が言われていますが、種子ベースの自給率を言ったら、もう10や20%も切っているのかもしれない・・・。日本の種子メーカーも海外進出してしまってます・・・。

 政権が言う「強い農業にする」とは、農業の企業化であって、農業の所得を何倍にもするとアドバルーンをあげているのは、農家でなくて、農業という産業・企業化による農業生産所得総量を言ってます。詭弁です。大きな農業は、アメリカやオーストラリアのように、いち単独経営の農家では支えられなくなると思うな。

 日本の農業は担い手問題だけでなく、海外で自然災害などがあったら、日本の食料安全保障はひとたまりもないくらいに脆弱、日本の農業そのものの仕組みそのものが、たとえTPPで聖域が守られたとしても、未来を描き続けることが難しいのではないかな・・と思う。

だから・・・、私は、
小さな有機農業を集約的にコミュニティサイズ(消費者も生産支援する)で維持し、消費する日本型農業の仕組みづくりも、地球の健康のためにも、いい一手だと思うのだがなあ・・。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自然療育活動 | トップ | 春もみじ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

主義・主張」カテゴリの最新記事