◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

名指し、しかたないでしょ?

2009-07-01 20:29:34 | 電子書籍(でじたる書房)
                      あくまでも遊び友達
 小倉さんが「白髪が染める・・・・・染まる」と言い直すまでにかかった時間、約3秒・・・長い! 言い直さない人も多いので言い直しただけましですけど、あ~だめだめ、だめなほうを基準にしたら何でも「まし」になってしまいますぅ~。キャスターがスーパースプレッダーだと、ほかのアナウンサーやリポーター、ナレーター、テロップ入力作業者、ディレクター、みんなだめになりますからね。そうだ、思い出しましたよ、2007年12月8日の記事でこんなことを書いていました。
 朝の情報番組で、メインキャスターが「どの程度の関係にあったかどうか」「どれだけ分かっているのかどうか」と立て続けに言い、その後、別の人が「どこまで車を乗り入れたのかどうか」と言いました。今うつったのか、すでにうつってしまっていたのか、う~~~ん( ̄н ̄)。続けて言うということは、そのときたまたまミスったのではなく、そのような言い方をふだんからしているということですね。そして、それを変だと指摘する人は周りにだれもいないということで、すでに感染が広がっているのでしょう。9月20日に「どこまで許されるかどうか」について書きましたが、こんなスーパースプレッダーがいたのですね、いやはや、困ったことです。
 もうお分かりですね、このときは名前を出していませんが、このメインキャスターとは小倉さんのことです。つい先日もこんなことがありました。ある放火事件について若いアナウンサーが報告、「民家が全焼、住人の男性は軽傷、娘は重傷、奥さんは行方不明、放火した犯人は、自身も火傷を負って警察に出頭、犯人は行方不明になっている奥さんの同僚である」ということで、小倉さんが「同僚以外の関係しか分かってないんですか」と質問し、「同僚以外の関係しか分かってないんですね」と答えました。
 放火犯と奥さんは職場の同僚だが、それ以上の深い関係があったのかどうか、そこまではまだ分かっていないということなのですが、それを正しい日本語で表現すると、「同僚であるということしか分かってないんですか」「はい、それ以外の関係があったかどうかは分かってないんです」となります。だいぶ違うでしょう?
 まぁ、そういうこともあるさ、なんて気軽に受け止めないでくださいね、しゃべりのプロのくせにこういうあほなやり取りをちょいちょいやっているのですから、その影響はとても大きいのです。天気予報担当の人は「雲がかかり続けています」なんて言うし、ナレーターは、どう見ても拡大しているのは溝なのに「被害は拡大している」なんて言うし、あ、「きら、ぼし」もそうだ。「押しも押されぬ」もまた言ったし、言い間違いでないことは確実です( ̄д ̄)ダラケ!
 変な日本語があふれていることに気づいていますか? お手本のはずが誤りだらけということに気づいていますか? 皆さんも気をつけないと知らぬ間に感染してしまいますよ。『ちゃんとしゃべれ!』-スーパースプレッダーに気をつけて-は、専用端末で読むのではなく、でじたる書房の‘パソコンで読む電子書籍’です。

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