◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「晴れ間がさし込んだり」って?

2007-09-06 20:34:33 | 気になる言葉、具体例
                     このすき間に別荘~♪
 台風9号が接近し、各地で影響が出ていますね。ここ石川県は曇り、風もそんなに吹いていませんが、何だかむしむし、じとーっとだるい感じです。
 さて、今日の例文、「空を覆っていた雲から晴れ間がさし込んだり」というものなのですが、「晴れ間」は、さし込むものではなく、のぞくものですね。「晴れ間がのぞいたり」です。雨や雪のやんでいる間、雲の切れたすき間、という意味ですから、「晴れ間から太陽の光がさし込む」ことはあります。ちなみに、「射し込む」は常用漢字の音訓外なので、「射」の持つイメージを大切にしたいという場合を除き、通常は「さし込む」もしくは「差し込む」です。
 北陸という所は、曇りというとどよ~んと雲が「垂れ込める」といった感じで、雲の切れたすき間から光が差すとまさにスポットライト、光の滝、ナイアガラ、ああ、きれぇ~とため息が出るほどなのですが、これを正しく表現するには、やはり、「空を覆っている雲の切れ間から太陽の光がさし込んだり」といったところでしょうか。雨や雪がやんでいても、どよ~んと暗いのですから、「晴れ間」というのがピンと来ません。もうちょっと明るい所に住みたいわぁ。

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