◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

ニュアンスを変えないで!

2007-09-13 20:32:41 | 言葉についてあれこれ
                      ゆるんでるだけや
 まず、○○さんが手に「ガックリ」と書いた紙を持って「がっくり」と言っているVTRが流れ、それを受けてキャスターが、「○○さんががっかりしたって言ったでしょ」と言いました。あほか! 「がっくり」と「がっかり」は違います。一応、辞書にどう書いてあるかご紹介しますね。がっかり→失望したりして気が緩んで、何もする気がなくなること。がっくり→はじめしっかりしていたものが、急に緩む様子。大物キャスターなんだから、これぐらい区別しなさい! 勝手にニュアンスを変えないで! ったくもぉ~(`ε´)。
 また、ある人が「重大なことを」と言った場面で、テロップは「重要なことを」になっていました。「重大」には、重要だというだけではなく、ただごとでない様子という意味が加わります。入力作業者さん、勝手に別の言葉を入力しないで! 聞こえたとおりにお願いします。
 ディクテーションでは、基本的に話者の言葉をできるだけそのまま忠実に文章にします。もちろん、変な日本語で文章化できないという場合、必要最低限の修正を加えますが、単語はそのまま、「がっくり」なら「がっくり」、「重大」なら「重大」であって、勝手に変えたりはしません。ニュアンスというものをとても大切にするわけです。放送業界の人にもそういう姿勢を持っていただきたいと思うのですが、届かないんですよね~こんな小さな声は。さみしーっ( ̄д ̄)。
コメント
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