明日で、私たちの生活を大きく変えた、2020年という年が終わる。
昨年の今頃は、「コロナ禍」でこれほどの社会変化が起きるとは、想像もしていなかった。
それが現実の問題となり、様々なリーダーたちの発言が注目される1年でもあったように思う。
それは国のリーダーだけではなく、企業においても同じだったはずだ。
そのような1年を締めくくる今日の日経新聞のWEBサイトに、興味深い記事があった。
日経新聞:「知の巨人たち」コトラーがドラッカーから得た学び
コトラーもドラッカーも、ビジネスパーソンであれば、一度はその著書を手に取ったことはあるはずだ。
私も考えに迷ったときなどは、コトラーやドラッカーの本を再読している。
再読しながら、思考を深めるということを繰り返すことで、一つの道標を見つけることができる気がするからだ。
だからと言って、コトラーもドラッカーも難しいことを書いている訳ではない。
訳者の力もあるとは思うのだが、平易で分かりやすい言葉で書かれている。
だからこそ、普遍的な内容であり時代が変わっても、ビジネスの基本を思い出させてくれるのだ。
この記事の中で、日本のビジネスパーソンの中には「ドラッカーは既に過去の人」のような捉え方をしている方がいる、という部分がある。
確かに、HOW TOを求めている人にとって、ドラッカーの本にはHOW TO となる回答は用意されてはいない。
それはコトラーについても、同じだろう。
だからこそ、受け手となる読者が思考を深め、今の問題の本質を見つける手立てとなるのだ。
むしろHOW TOばかりを求めていれば、そのHOW TOそのものが既に陳腐化していることに、気づかないのではないだろうか?
ドラッカーが何度も指摘をしている「イノベーション」とは、HOW TOから生まれるものではない。
社会の問題をみつめ、解決するためにはどうしたらよいのか?という、思考の繰り返しの中から見つけられるモノなのではないだろうか?
それだけではない。
「イノベーション」とは、オリジナルな発想からしか生まれてこないのではないだろうか?
HOW TOのような、既に誰かが見つけた手順を繰り返しても、それは「誰かの成功例」をなぞるだけで、「イノベーション=変革」をおこすことにはならないはずだ。
昨日エントリしたように、今年起きた最大の社会的危機「コロナ禍」によって、これまでのようなHOW TOや前例踏襲では、太刀打ちできないことが分かってきた。
「ビジネスを止めずに、今できることとは?」と考えた時、たどり着いた一つの方法が「リモートワーク」であったり「ZOOM」等を利用した会議やミーティングだったはずだ。
この秋ごろから盛んに言われるようになった「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」などという、カタカナ語に惑わされることなく、自分たちの事業分野の中でどのような変革ができるのか?それが、どのように社会に貢献できるのか?ということを、考えることが重要になってきているはずなのだ。
このような変革の時代だからこそ、普遍的な知の巨人たちの智恵を借りる必要があるのでは?と、感じている。
今年1年、ありがとうございました。
今年ほど「社会の変化・生活者の変化」を感じた年は、なかったように感じている。
と同時に日本のトップが口にした「自助」ではなく、「利他による助け」が認識された年でもあったような、気がしている。
日本のトップたちが「自助」という言葉を使う限り、効果的な「コロナ対策」は出せないだろうし、出す気はないだろう。
そんなことを認識した、1年でもあったように思う。
日本に大寒波が覆っているようです。
くれぐれもお大事に、そして良いお年をお迎えください。
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