日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

男性も「エイジング対策スキンケア」?

2012-01-19 22:09:51 | CMウォッチ
昨年あたりからマンダムが40代男性を対象とした 「スキンケア商品」に力を入れ始めている。
特に、新聞などへの掲載広告を見ると「へ~」と感じることが多い。
と言っても、テレビCMや掲載広告に登場するメインは男性ではない。
女性から見た「素敵な40代男性」を評する言葉だ。
それも「仕事ができる」とか「ファッションセンスが良い」という言葉ではなく、「若々しい」という言葉。
もちろん、スキンケア商品の広告なのでこの場合の「若々しい」というのは、「若々しい肌」というコトになる。

考えてみれば、これまで男性のスキンケア商品に「若々しい肌」を強調するような広告は、無かったような気がする。
というのも「男性用スキンケア商品=シェービングスキンケア」が一般的で、ここ2,3年でやっと「男性用スキンケアローション」とか「男性向けボディーソープ(加齢対策用ではない)」といった商品が増え始めてきたからだ。

その中でもマンダムは、多くの女性用スキンケアに見られるような「具体的な効果・効用」を謳っているのが特徴的だ。
それが「エイジングケア」であったり、「シミ対策」であったりする。
これまで男性用スキンケア商品で、「エイジングケア」というアプローチが無かったように思う。
まして「肌の乾燥」など気にする男性が、どれほど世間にいるのだろうか?と考えると、逆に広告などを見た時ハッとするのだ。

と言っても、40代男性が積極的にスキンケア商品を、ドラッグストアなどで購入するとは余り思えない。
これが10代~20代(場合によっては30代前半までか?)男性であれば、気軽に購入するとは思うのだが、結婚をしている男性が髭剃りシェーバーを購入しても、このような「エイジングケア」を謳うスキンケア商品にまで手が伸びるのか?という点では、難しいのでは?と感じる。
だからこそ、広告などでは「女性目線」で語ることで、奥様層に「素敵なご主人のために(または、素敵なご主人になってもらうために)いかがですか」というアプローチなのだと思う。

「男性には関係の無い市場」だと思われていた、「エイジングスキンケア」という市場は「素敵な男性」が増えることで広がっていくのだと思うのだが、男性の場合、「スキンケアに興味を持てるだけのゆとり(経済的+気持ち)」が重要なだけに、このような商品の市場が広がり定着するようなるためには、日本の経済の行方にも関係してくるのでは?
そのように考えると、チョッと違った視点の「日本の経済」が見えてくるかも知れない。






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