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原点回帰の「ストロー」

2019-08-28 11:13:49 | ビジネス

「ふるさと納税」と言えば、その返礼品が楽しみにしている、という方も少なくないだろう。
理由を改めて説明するまでもなく、納税をした自治体の名産品がもらえるからだ。
もちろん、納税額に合わせて贈られる品々も変わるが、その自治体ならではの名産品、特に農水産物はとても魅力的だ。
自治体側も、何とか魅力的な返礼品にしようと様々な商品を提供しようとしているようだが、泉佐野市をはじめとするいくつかの自治体の返礼品が「返礼品としてふさわしくない」と、指摘されるような事例も出てきている。

そんな「ふるさと納税の返礼品」だが、福井市がチョッと変わった返礼品を新しく加えて話題になっている。
中日新聞:福井市のふるさと納税返礼品 大麦ストロー加わる

今年になってから、海洋汚染の元凶と指摘されているプラスチック製品から他の製品への切り替えが話題となっている。
その中でも特に「プラスチックストロー」は、海洋汚染の主役のような扱われ方をされスターバックスをはじめとするいくつかの飲食店は「紙製ストロー」への切り替えなどを発表している。
これらの報道を読んだとき、どこかモヤッとした感じがあった。
海洋汚染で問題になっているのは、「プラスチックストロー」よりも「マイクロプラスチック」と呼ばれる、目に見えるか見えないかというサイズの粒子状のプラスチックだからだ。
例えば冬場活躍するフリースなどを洗濯することで、汚れといっしょにフリースのプラスチック繊維が削られ(という表現が良いのか分からないが)、排水といっしょに海洋に流れ出て、それが汚染していると言われているからだ。
そして「紙製ストロー」と言っても自然分解されるのか?という、疑問もあったからだ。

そんなモヤッとした感じを、この「大麦ストロー」が解消(と言っては大袈裟だが)してくれた。
「ストロー」の由来が、「麦わら」ということを思い出したからだ。
そしてプラスチックストローが普及する前、「大麦ストロー」を当たり前に使っていた、ということも思い出したからだ。
いうなれば福井市の「ふるさと納税」の「大麦ストロー」は、ストロー本来の素材に戻っただけなのだ。
何も「紙製ストロー使用」と謳って、エコ企業アピールをする必要などは無いのだ。

確かに、現在の六条大麦の生産量とストローへの加工ということを考えると、「高いストロー」となるだろう。
夏の飲み物として定番の「麦茶」を、通年の飲み物へと変えていくアイディアが必要だろう。
子どもの頃「麦茶+牛乳+砂糖」という組み合わせで飲んだ「コーヒー牛乳もどき」ではなく、「麦茶ラテ」という名前に変更することで、新しい「麦茶ファン」を獲得することができる可能性もある。
コーヒーとは違い、カフェインなどが含まれていないので、子どもや妊婦さんなども気軽に飲める飲み物という、位置づけもできるかもしれない。
麦茶の消費量をあげるコトによって、「大麦ストロー」の生産量を上げていく、という一つのアイディアだ。
それが、古くなったと思われていた地域産業の活性化に、つながる可能性もある。

今はやりの「タピオカドリンク」やマクドナルドのシェイクには向かないかもしれないが、「大麦ストロー」は環境に優しいというだけではなくストローの原点回帰と言えると思う。




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