日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

AIに勝つ!為に必要な要素

2019-12-13 19:11:56 | ビジネス

facebook繋がりの友人が、とても興味深い記事を紹介していた。
東京で2つ星フレンチレストラン「Le Mange-Tout(ル・マンジュ・トゥー)のオーナーシェフ・谷昇さんのインタビュー記事だ。
Foodion:Aiに勝つ!飲食業界の人が「直観力」を育むには ル・マンジュ・トゥー 谷昇

谷さんは、後進の指導にも積極的にされているようだが、記事の最初に書かれている内容を読んだとき「料理の世界も、ビジネスの世界も同じだな~」と、感じた。
それは「自ら動き、学ぶ」という姿勢だ。

タイトルとして使われている「直観力」は、「直感力」とは別のものだ。
「直感力」は、一種のヒラメキだ。
それに対して「直観力」は、経験値などに基づいた潜在意識化の中での決定する力だ。
その「直観力」を高めるためには、失敗し、反省をした後、どのような行動をしたのか?という、経験が必要なのだと思う。
確かに、「失敗」はしない方が良いとは思うが、失敗といわないまでも日々の仕事の中で「ああすれば良かった、こういう方法のほうが良かったのでは?」という、反省と改善をする努力をし続ける中で「直観力」というものは、磨かれているのではないだろうか?

それらの反省を促すのは、他者からの学びなのだと思う。
自分の持っている知識や情報だけで、得られるものは限られている。
それを補ってくれるのが、自分の専門領域はもちろん、それ以外からの「他者」からも学ぶことだ、という気がしている。

他にも「味は主観によるものだからこそ、料理の本質をきちんと考える」と点なども、ビジネスに通じるところがあるはずだ。
私たちがビジネスをする時、「その物事の本質は何か?」ということを、突き詰めて考えているだろうか?
マーケティングの場合、「問題解決策が、マーケティングである」ということが、言われている。
単に企業利益を求める為に、マーケティングがあるのではない。
市場に出していく商品や事業の企画が、「社会の問題解決となるためには、どのような人に、どのようなカタチで届けるのか?」ということも含めて考える必要があるのだ。
今や企業側の都合だけで、その商品やサービスが受け入れられる時代ではない、ということも「企業が社会に存在する意義」だろうし、そこに企業活動の本質があるのでは?

谷さんのインタビューを拝読しながら、これから先AIに勝つ!(とまでは言えなくても、負けない!)ためには、「0と1」のデータ蓄積では得られない「人らしさ」の本質を身に着けることなのかもしれない。