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スマートウォッチは、時計?それとも・・・。

2016-02-10 18:47:22 | ビジネス

何を今更!と、言われそうなタイトルだ。

先日、auが子ども向けの「通話ができる時計」について、エントリをした。
auニュースリリース:身につけるから、忘れない!国内初!通話もできるキッズウォッチ「mamorino Watch(マモリーノ ウォッチ)」登場

この子供向けの通話ができる時計なども、「スマートウォッチ」の一つだと思う。
ただ、昨年appleが満を持して発表した?「applewatch」など、いわゆる「スマートウォッチ」の話を、その後聞かないような気がしている。
実際使っていらっしゃる方は、案外多いのかもしれないのだが、少なくとも私の周囲にはスマートウォッチを使っている人を見かけることがない、という状況だ。

とはいえ、まだまだ生まれたばかりの市場ということを考えると、これから先利用する人は増えてくる可能性はある。
そのような期待があるのだろう。
先日FM番組を聞いていたら、時計メーカーが相次いで「スマートウォッチ」を発表している、という話があった。
その中でも、タグ・ホイヤーやカシオなどに注目が集まっているという。

タグ・ホイヤーにしてもカシオにしても、得意とする時計は「アウトドア向け」の時計だ。
セイコーやシチズンなどが得意とするような「ドレスウォッチ」と呼ばれるような、エレガンスなデザインではない。
衝撃などに強く、生活防水以上の防水機能を持ち、機種によっては方位磁石のような機能やストップウォッチなどスポーツの場面でも使えるような機能を持っているタイプがある。
もちろん、文字盤そのものも読みやすいようなデザイン。バックライトで、暗がりでも見やすいようになっている。
そのような機能をすでに持っている時計を得意としているタグ・ホイヤーやカシオが、スマートウォッチの市場に参入するのは、意外なことではないかもしれない。

というのも、アウトドア機能が充実している時計ほど、緊急の連絡などを要する場面に遭遇する人が使っているからだ。
もちろん、街中でおしゃれ感覚で使っていらっしゃる方も多いとは思うのだが、「時計」というモノづくりの発想が、ドレスウォッチと呼ばれる時計を得意とするメーカーとは、発想が違うからだ。

ドレスウォッチなどを得意とするメーカーが、「スマートウォッチ」の市場へ参入する可能性は高い。
この場合、今までの時計デザインと違和感なく使える、ということを重視し様々な余分なモバイル機能をそぎ落とした物になるのかもしれない。
元々appleなどとは発想が違うと思うし、違っているほうが当たり前だと思う。
今の「スマートウォッチ」は、ガジェットという感覚でとらえられているが、時計メーカーが参入積極的に参入してくるとことで「ガジェット⇒時計」へと、ユーザー感覚が変わっていくかもしれない。
そのような状況になって初めて「スマートウォッチ」という、市場が拡大する時のような気がする。