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完全自動運転は、どのメーカーが創りだすのか?

2016-02-01 21:16:05 | ビジネス

昨年あたりから、話題になりつつある「自動運転ができる自動車」。
既にGoogleが、youtubeなどで映像を公開しているし、youtbueで「自動運転」と検索すると様々な自動車メーカーも「自動運転」の開発の積極的である、ということがわかる。
今年のビジネスキーワードである「人工知能」などと組み合わせることで、思いのほか早く実現できるかもしれない。

ところでこの「自動運転」で、一番大切な点は何だろう?
走り出すことだろうか?それともカーブを曲がること?
確かにカーブを曲がることも、人が不快感を感じさせないように適切に減速をし、カーブを曲がるようにしなくてはならないだろう(車酔いの激しい私にとっては、このカーブを曲がることが車酔いの原因の一つだ)。
自動車のCMでおなじみの曲がりくねった山道を走る、という場面では当然「曲がるための安全性」が、必要になると思う。

ただそれよりも重要なことは「止まる」ということだと思う。
ここ数年様々な自動車メーカーが、「自動停止」の機能を搭載した車を発表している。
しかし現実は、テレビCMのような訳にはいかないようだ。
先日偶然見た「自動ブレーキシステム」の映像を見て、そう感じたのだった。

映像で見るかぎり、欧州車の中でも「高級車」と呼ばれる車でも「自動停止」そのものは、難しいようだ。
日本車に限って言えば、スバルの「アイサイト」のように、止まるクルマもある。
実はこの「アイサイト」は、「自動停止」だけの機能ではない。
走行する前の車に追従するような、自動運転ができる機能にもなっている。

随分前、NHKの「サイエンスZERO」だったと思うのだが、「渋滞を解消する技術」として紹介されていた機能が、この「自動追従」という技術だったと記憶している。
NHK サイエンスZERO:進化するクルマ~ロボットカーが未来をひらく~
このとき、技術協力をしていたのがスバルだった。
このころの研究から、性能を上げるための様々な研究がされ、今現在のようなシステムに至ったのだと思う。

そう考えると、今現在は日本車が「自動運転」の開発については、一歩先を進んでいるように思う。
もちろん、欧州車だけではなくGoogleのようなIT企業も、参入をしてくるだろう。
Googleの強みは、何といっても「Google earth」や「Google MAP」のようなGPS機能と地図データだろう。
もしかしたら、既存のIT企業と自動車メーカーが、共同で開発をするようになるかもしれない。

ただ「自動運転」が可能になっても、「運転をする」という楽しみは残す必要があると思う。
なぜなら、マツダのCMのように「運転をする」ということは、単に「好きな時に好きな場所に行く」というだけではないからだ。
「クルマを運転する楽しさ」が無くなってしまえば、クルマを運転する魅力も、半減してしまうのではないだろうか?