先週末パリを襲った、同時テロ。
その後、主犯格と思われる男性が「掃討作戦」により、死亡したという報道があった。
主犯格と思われる男性だけではなく、自爆をした女性もいたようだ。
この自爆をした女性は、普段はムスリムとは思えない女性だったという。
「ブルカ」と呼ばれる、イスラム独特の服装もしておらず、フランスに住む中東系のごくごく普通の女性として、表向きは暮らしていたのだろう。
「自爆」とされているが、本当に自らの意思でそのような行動をとったのか?ということも、今となってはわからないが・・・。
そして今日、アフリカのマリの高級ホテルで170人もの人質を取る銃撃があった。
朝日新聞:マリの高級ホテルで銃撃、170人が人質か 3人死亡
このニュースを聞いた時、気になったコトがあった。
それはマリという国が、1960年代前はフランス領であった、ということだ。
(中学・高校の詰め込み教育のおかげで、このような知識は残っているようだ)
今現在「IS国(あるいは「ダーイッシュ」)」の本拠地である、シリアもまた以前はフランス領だった。
何もフランスだけではなく、1960年代前までは中東やアフリカにはイギリスやオランダなどが領土とする地域があり、それらの地域出身者は、欧州では身分が低いというか、貧困層の労働者だった。
それが今でも続いていて、そのような貧困層の住む地域の若者たちが、人種的差別を受ける側として将来への展望や希望もない状態で、単純明快な「ワンフレーズ改革」を叫ぶ「IS国(あるいは「ダーイッシュ」)」に共感をするのかもしれない。
長い長い歴史の中で起きてきた「白人優位(というか欧州中心)」の社会の中で、虐げられてきた人たちがテロの温床となっているのでは?という気もしてくるのだ。
もちろん「テロ」を肯定する気など、さらさらない。
ただ、歴史という過去から続く今を見てみると、欧州視点ではない問題の存在も見えてくるような気がするのだ。
だからこそ、日本は「集団的自衛権」の中ではなく、違う方法で解決の提案をする必要があると思う。