日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

学力と発想力、創造力は別のモノ

2015-11-02 22:09:30 | アラカルト

先週末から、久しぶりに酷い風邪をひき、拙ブログをお休みさせていただいた。
随分良くなったのだが、もともと鼻炎持ちということもあり、風邪なのか?鼻炎なのか?という状態が今でも続いている。
季節の変わり目、というのは何かと体調を崩しやすいので、皆さまもお気を付けください。

風邪をひいていても、熱さえ下がればある程度は動ける。
食欲があるわけではないが、それでもお腹はすく(と、感じる)。
当然、何かしら消化の良さそうなものを買いに行く次いでに、書店によると面白そうなタイトルの本があった。

光文社:医師の作った「頭のよさ」テスト

この本での「頭のよさ」というのは、学校の定期試験や受験で有名大学に進学できる「学力」という意味でも「頭のよさ」ではない。
社会人の「回答のない問題に向かう」ための、「頭のよさ」という意味だ。
数年前「地頭(じあたま)」という言葉が、言われたこと似たようなニュアンスだという気がするのだが、アプローチとして「認知特性」という、医療者ならではのアプローチがされているので、より分かりやすいような気がする。

ところで、拙ブログをお休みしている間に「中国が一人っ子政策をやめる」というニュースがあった。
このニュースを聞いて、拙ブログに来てくださるみなさんは10年後、20年後のどのような中国の姿を思い浮かべられるだろうか?
私のようなマーケティングに携わる方であれば、
「今年一人っ子政策をやめたからと言っても、10年後の中国の労働人口そのものは減少しているだろう。むしろ、高齢者の急増によって、社会保障費などがかさみ中国経済そのものは、相当厳しい状況になっている可能性がある。
20年経過してやっと、一人っ子政策終了後に誕生した子供たちが、働く世代になり始める可能性があるので、緩やかに回復し始める可能性はある。例えば、今から中国向けに幼児教育のプログラムの提供を考え始めれば、3年後にはある程度の市場を獲得することができるかもしれない」
という発想くらいは、すぐにすると思う(だからと言って、起業しよう!と考えないほうが良いと思います)。

一つの情報から、社会に与える様々なことを関連づけて、発想する、という仕事は、マーケティングに携わる人間にとっては、できて当たり前のようなところがあるが、違う仕事をしている方にとっては、想像できないことかもしれない。
その「発想」するための情報処理の仕方が「認知特性」と、関係しているようなのだ。

だからと言って、マーケティングに携わらなければ、このような発想力が身につかないのか?と言えば、決してそうではない。
この本でも紹介している「オズボーンの9つのチェックリスト」という、方法もある。
コトバンク:オズボーンのチェックリストとは

「頭のよさ」といっても個性があり、その個性が集まった組織が社会とかかわることで経済が動き、社会そのものを豊かにする、そんなことを考えた、風邪ひき休みだった。