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気持ちはわかるが、無理がある。近畿財務局のコピー

2013-01-30 19:21:19 | 徒然
新聞やのWEBサイトのチェックをしていたら、気になる記事があった。
日経新聞WEBサイト近畿財務局がゆるキャラ起用 「Kinki CATs」
ゆるキャラとして見ると確かに、可愛らしい。
胸(というかお腹?)に小判というのも、財務局らしいと思う。
近畿財務局の他にも東海、中国、九州の財務局とゆるキャラがある様なのだが・・・。
早速各財務局のHPにアクセスすると、確かにいる。
東海と中国財務局は、それぞれ子どもをキャラクターとしているようで、中国財務局のキャラクターは「中財くん」と言う名前らしい。
九州財務局になると、「にゃんきゅう」と言う猫に各県をイメージした帽子を被っているようだ。

おそらく、これらのキャラクターを作っている理由は「財務局に親しみを持って貰いたい」という気持ちからだと思う。
思うのだが、ごくごく普通に生活をしている市民が財務局に出かける、と言うコトは余り無いのではないだろうか?
「出かける」と言うよりも、財務局から積極的に何か情報が発信されている、と言う印象を持っている市民はどれくらいいるのだろうか?
私が最初に思い浮かんだのは「物納され国有地となった土地・家屋の売却情報」くらいだった。

財務局の職務内容などは各財務局のHPなどを見るとわかるのだが、仕事上「経済分析・統計調査」などは参考資料として使うコトはあっても、東海財務局の「金融ホットライン」のように、積極的に情報を開示していく必要のありそうな内容などについては、新聞などで見るコトもできない。
要は「HPにアクセスをするか、財務局に来い」という感じなのだ。
愛らしいキャラクターやキャッチコピーで「親しみを持って貰いたい」と言う気持ちはわかるが、無理がある、と言うトコロだろうか?
地味でもお仕事をしっかりやって、必要な情報は様々なメディアを通して積極的に発信して頂くコトのほうが、市民からは喜ばれると思うのだが・・・。

市民感覚とお役所感覚のズレを感じるのは私だけだろうか?