日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

安倍流景気浮揚策?

2013-01-03 20:26:31 | ビジネス
昨年暮れに起きた山梨県笹子トンネルの事故。
そして今日の夕方、和歌山県の国道のトンネル側面の壁が崩落した、と言うニュースがあった。
今回は、怪我をされた方などがいらっしゃらなかった様だが、この様な建設後メンテナンスが必要なトンネルや橋などは、全国各地にあるのでは?

昨年の笹子トンネル事故の時にも、拙ブログでエントリさせて頂いたが、これから先の公共事業による景気浮揚策というのは、新しい道路や建物を造るのではなくメンテナンスなどの維持管理だと言う気がする。
特に、笹子トンネルや今回の和歌山県内の国道のトンネルなどは、生活道路としての必要性が高く、利用者も多いとなればメンテナンスの最重要箇所ということになると思う。

昨年秋、父の用事で実家に帰省した折り、高速バスの車窓からトンネルの壁のタイルの一部がはがれているのを偶然見かけた。
それも一カ所では無く、複数箇所あった。
その時思ったコトは「このタイルの壁、大丈夫かな?事故にならないかな?」というコトだった。

暮れに行われた衆議院選挙期間中、自民党がネット上で展開した「選挙活動」の中には「バラマキ・ストップ」という内容のものがあった。
この時は「『バラマキ行政』というスタイルを作りあげたのは自民党なのに、よく言うな・・・」と感じたのだが、考えてみたら自民党が過去に「景気浮揚策」として投資してきた公共事業の中心である、道路や橋の現在の状況というコトを考えると、「あのときのバラマキが、新しい景気浮揚策?」という気がしてきたのだった。
と言うのも、自民党が造ってきた道路や橋の多くが老朽化し、補強工事や造り替えを必要としてきているのでは?と考えたからだ。
これらの公共事業は、新規の公共事業では無いので「バラマキ」ではないし、何より事故が起きて、人命が失われてからでは遅すぎる。
公共事業としての名目は、十分果たせるだけでは無く、国民サービスとしても必要なコトだからだ。

経団連のお偉い方からなどは文句がでそうな景気浮揚策だが、地に足の付いた堅実な景気浮揚策だという気がする。
それらのメンテナンス・維持管理事業を地方の企業に積極的にやらせるコトができれば、安倍さんの株も揚がるだろう。
何より「国民の命に関わる問題」を解決する、公共事業なのだから。