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ピンチをチャンスに-例えばEV車-

2013-01-17 19:50:07 | ビジネス
Yahooのトピックスに、東洋経済の記事として「日産と三菱自、EV陣営“生みの苦しみ”を紹介している。
確かにここ数年自動車メーカーは、「燃費と環境」に主眼を置いたクルマの開発に力を入れてきている。
その内容は、
1.ガソリン車で燃費効率を上げる
2.積極的にハイブリッド車を開発・投入
3.EV車の開発・投入
の3つに分けられると思う。
ガソリン車で燃費効率を上げる、中心となっているのは軽自動車とマツダ。
ハイブリッド車は、ご存じの通りトヨタとホンダ。
EV車は、この記事にあるとおり三菱自と日産。
と言うコトになると思う。
その中で、EV車というのはガソリンスタンドの代わりとなる、充電ステーションが充実しないと、なかなか普及するまでには至らない。
これは、EV車が登場する前から再三指摘されてきたコトだと思う。

では、日本ではこの問題を解消すべく技術が開発されていないのか?と言うこと、実験段階ではあるが開発は進んでいるようなのだ。
電気自動車、走りながら充電 国総研が実験公開 (日経新聞:2012年11月30日記事より)
他にも「振動による発電システム」の研究も、日本では進んでいる。

昨年暮れ、中央自動車道で起きた笹子トンネル事故をきっかけに、高度成長期~バブル期に造られた高速道路などの点検・補強・整備などを急ぐ声があがっている。
とすれば、補強整備などの工事と共にこの様なEV車充電ができる工事を、平行して行うコトはできないだろうか?
それだけでは無く、防音設備を兼ねたソーラー発電システムなども併設するコトで、EV車向け設備というだけでは無く、高速道路全体が「エネルギーシステム」となるような発想の補強・整備というコトだ。

高度成長期~バブル期に全国で造られた高速道路などは、とても長くそれこそ日本を縦断している。
それらの点検・補強・整備となれば、相当の費用が掛かるはずだ。
であれば「未来への社会投資」として、この様なシステムを装備した高速道路整備ができる、数少ないチャンスなのでは?
そして世界に対して新しいエネルギーモデルとして、発信できる機会でもあると思うのだ。