日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

楽しい発想が、企業を変える?

2013-01-21 18:12:06 | ビジネス
私はこの様な活動をしているとは知らなかったのだが、知人の一人が教えてくれた。
前田建設の「ファンタジー営業部」だ。
前田建設 ファンタジー営業部

部署名の名前としては、随分脱力感のある名前だが目指すトコロは、決して脱力感的なモノでは無い。
マンガやアニメ、ゲームなどに登場する建築物が、本当に造れるのか?と言うコトを真剣に考える、と言う部署のようだ。
しかも、工期や工費などもネット上で公開する、と言う大まじめな取り組み。
それもスタートしてから今年で10年、と言う長いプロジェクト。

前田建設と言えば、ゼネコンの中でも準大手の企業。
政治献金などの問題もあったが、一方ではこの様なユニークな活動もしていたのだ。
その前田建設が、この様なプロジェクトを長い間続けているのは何故だろう?
一つは、既にこのプロジェクトがガンダムなどのアニメとの共同で一つのカタチを作るコトに成功している、と言うコトがあるだろう。
HPを見ると最近では、日野自動車のデザイン部とコラボをしたりして、その活動の範囲を拡げることができている、と言うコトあるだろう。

しかし、それだけでこの様な空想プロジェクトを続けるのは難しい。
本来の目的は、もっと別のトコロにあるのでは?と、考えるのだ。
例えば、マンガやアニメ、ゲームの世界では自然なコトでも、現実としては突飛なコトは多い。
その突飛な発想からこれまでに無い建築のアイディアが生まれる、と言う期待があるのでは?
それが耐震性の技術開発に繋がったり、環境に配慮できる工法に結び付いたり、と言ったコトがあるのではないだろうか?
何より、この様なプロジェクトが社内にあるコトで、企業内が活性化するのでは。
なぜなら、ワイワイとした雑談のような話から、新しい発想が生まれると言うコトは間々としてあるからだ。

一つの既成枠的発想からあえて外れる為には、この様なユニークなプロジェクトが必要なのかも知れない。