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誰のための政治なのか?

2007-11-02 23:00:55 | 徒然
今夜のんびりテレビを見ていたら、突然流れてきたニュース速報。
福田さんが、民主党の小沢さんに「連立」を打診したと言うのだ。
その後、民主党が福田さんの提案を拒否したと言うことなのだが、今回の「連立打診」と言うニュースを見たとき、「一体誰のための政治」と言う疑問が湧いてきた。

昨日で期限が切れた「テロ特措法」など、今の政権には「問題」が山積している。
ただ、今の政権だけではなく「政権は常に問題が山積している」状態が、普通なのではないだろうか?
なぜなら、国民生活を(経済的にも文化的にも)豊かにするためには、何をしなくてはいけないのか?と言うことを常に考え、問題解決をしていかなくてはいけないからだ。
そのための「論議」が白熱することを国民は、決して嫌なことでもないだろうし、そのために立法が遅れても、文句は言わないと思うのだ。

問題なことは、「政争の具」となったり「選挙のネタ」になることなのだ。
もちろん、今直ぐに解決しなくてはならない問題はある。
「薬害C型肝炎」などは、与野党一緒になって至急解決しなくてはならない問題だろう。
反面、「テロ特措法」に代わる新しい法律などは、今ではなく長い時間をかけ「日本ができる、紛争国における貢献策」というコトを、考える問題なのではないだろうか?

先の参院選で、与党が大敗し民主党が大躍進を遂げた。
このことで「ねじれ国会」と言われるようになった。
しかし、多くの国民にとっては「ねじれ国会」などとは、思っていないのではないだろうか?
「国民にとってより良い政治」をするために、与野党一緒になって真剣に考え、議論し法案を作り、議決してくれれば「ねじれ」ではないからだ。
むしろ「ねじれ」と呼ぶことで、様々な問題を「政争の具」として扱い、「だからやっぱり、衆参与党が多数を占めなくてはいけないのだ」と思わせたいのでは?と感じるのだ。

様々なニュース番組を見ていると、どうやらこの「連立(福田さんの言う「新体制」)」には、メディアの大物が橋渡しをしているらしい。
某新聞社の主筆で、某球団の実質的影のオーナーのようなあの人だとすると、政治そのものが、一つのメディアによって作られているようにも思えてしまうのだ。
政治とメディアが結びついた時どんなコトが起きるのか、私たちは悲惨な過去から学んでいるはずだ。
そろそろ、「誰のための政治なのか?」と言うことを、政治家も官僚もメディアも考える時期にきているのではないだろうか?
そんな「社会の空気」が読めない人たちには、退場してもらいたい。