浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2018-08-15 00:05:43 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~


      講演 二
 
「大宇宙は大神体なるがゆえに 
    この現象界の地球も神体なり 
       神体なるがゆえに 大神殿なるべし」
先の続き・・・
しかし、
私は破門されるほど立派な人間ではありませんでした。
破門されるというと、
相当偉くなければそのようなことにはなりません。
私は何十万人の会員さんのごく下っ端の一人でしたから、
先生は私という者がいるということも、
恐らくご存じなかったでしょう。
ご存命中にはどこに誰がいるということは、
いくら先生でもお分かりではなかったでしょう。
先生の目にも留めてもらえなかった存在の私ですから、
そんな者が破門されるはずがありませんね。
その私のことを九州ではそのようにいって
おられるそうです。

電話を下さった方たちは、
「私たちが防波堤となって、
  そういうものを防いでまいりますから、
    どうぞ先生がんばって下さい」と連絡して
 下さいました。
しかし、私には防波堤も何も要りません。
それは、私には一切の望むものがないからです。
名前を売りたいとか、
このことでうまく金儲けをしたいとか、
会員から金を集めて記念会館を建てたいとか、
自分の地位を得たいとかいう、
望みは何もありません。
私にあるのは、
縁によって一人でも多くの方が
幸せになってくれたらいい、
苦しい方が救われてくれたらいい、
病気が治ってくれたらいい、
というその願い以外の何ものもありません。
欲の無い者、望むものの何もない者に、
どのようなものがのしかかってきても、
かかる場所がないはずです。

もし欲があれば、「これはえらいことだ、
これをとられてはいかん、
何とか防衛しなくてはいかん」と、防波堤を作ります。
しかし、私にはそんなものは要りません。
欲しければ皆さんに全部差し上げます。
このように来てもらっても、
私には一銭の儲けにもならないのですから、
いっそ皆さんからクビにしてもらいましたら、
私はどんなにか楽になれるのにと思っています。
そういう思いの者に、
いくら悪口を言ってくれてましても、
いっこうに通じません。
しかし、組織を自分の生活の糧として
おられる方にとっては、何とかして自分を
守らなければ食べていけませんからね。
宗教家は宗教で飯を食っております。
そういう人はすべて自己保存の心が湧きます。
それは、食べられなくなるから当然のことです。
食べるために組織を大事にしなくてはいけないし、
金を上げてくれる人を大事にします。

   
   ~ 感謝・合掌 ~


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