浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「講演集」より。

2015-03-13 00:32:59 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        恩師のご著書「講演集」より


            講演集、 三


      高橋信次先生のお導き、「心行」朗読


私の師匠であります高橋信次先生が書いて下さった「心行」を、
今いろいろに書き改めて、似た本を出していられる先生があります。
自分が学んだお師匠様の悪口を言う先生方、又、
御家族の悪口を言う先生方もおられるようです。
しかし、それは許されません。
縁あって師として学ばせていただき、
その師又は御家族をくさしたり排撃したりするのは、
人の道として外れる行為であると思います。
私は死ぬまで高橋信次先生の教えを守っていきたいと
常に思わせていただいております。

今の私が存在を許されているには、先生のお陰です。
先生にご縁を頂きませんでしたら、今の私の存在は絶対に無いのです。
と申しますのは、私は今こうして皆様の前でお話させていただいておりますけれど、
以前は、目の前に二、三人いられてもお話をようしないような人間だったのです。
初めて、「今日はあなたがお話しなさい」と言われまして、
「どうぞ許して下さい、私はとても話ができません」と辞退しました。
「では、次にしなさい」と言われて、
三回、四回目になってもまだそういうこを言っておりますと、
「それでは、あなたは一生、話をすることはできません。
五分間でいいから話をしてみなさい」と言われまして、
初めて人の前に坐らせていただきました。
すると、膝はガクガク震えますし、身体は硬くなって、
お話をする声は上ずってきて、そのうち泣き声になって、
五分間が無限に長い時間のような思いをしたことがあります。

今日、私が皆様の前でお話をさせていただきますのも、
信次先生にご縁があったればこそです。
ですから、このご恩は一生忘れることができません。
その上、お話をさせていただくだけとは違うのですね。
その話を聞いていただいて大勢の方が救われて下さいます。
東京で或る先生の所でお話させていただきましたが、
その時のテープでほんとうに多くの方が心救われて下さいました。
そして、又お便りを頂戴したり、電話を頂いたりして、
その喜びを頂いております。

こんな未熟な私がお喋りさせていただきましたことによって、
人さまの心が変わって下さいます。
私は知識として学んだものはほとんどありませんが、行いを通して、
自ら行った結果をお話させていただきます。
そうしますと、皆様の心の中に素直に入っていただけるのですね。
作りごともございません。
実際にあったことばかりでございます。
毎回、お話に先立って「心行」の朗読をさせていただいております。
こんな「心行」は駄目だとか、もうそんなものを読む時代は過ぎたとか、
おっしゃる方がありますが、私はそんなことは絶対にないと思います。
その証拠に自分の心が安まります。


          ~ 感謝・合掌 ~



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