笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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R-1グランプリ 2012を見ていろいろ腑に落ちたこと

2012年03月23日 | テレビ
ももくろのDVDと怒り新党だけ見て
木曜日が終わったので、
今日は
ぐちぐちと
ぼやきたいと思います。
毎週金曜日恒例のネタがない記事。です。

R-1の優勝が
COWCOWの多田さんでした。
準優勝はスギちゃん。
わたしはというと、
スギちゃんの涙ばかりが
印象に残るのでした。
ネタのみで見ると
多田さんのネタは
続けざまにギャグをするというベースに
味付けを変えて2ネタした。
それゆえ多田さんを評価する。
としたら納得はいきます。

でこれはツイートキャスティングでも話したかと思うのですが、
ショーレースもので優勝する
ということは
売れることにつながるのか
という問題において
COWCOWは今後売れるか
という疑問が出てくるわけです。

そしてそれはないかも。
って思う。
むしろ
スギちゃんの方が仕事が増えそうだ。

過去、
ショーレースもので「優勝」して
次の年
爆発的に「売れた」のは
チュートリアルだけ
とわたしは思っております。

「優勝」=「売れる」
ではない。
それは幻想だと思っている。
ネタとしての高評価は
必ずしも
観客やテレビをつくっているひとの心に届くとは
限らない。

ただ、
ショーレースに出たことがきっかけで
売れる
ということはある。
たぶん競争のなかでの
1番をとる
ということと
人の心をつかむのとは
別問題だからだ。
優劣をつけなきゃいけないからついてるだけであって
見ているだれしもが
そう思うとは限らないし
「笑い」という曖昧なものにおいて
評価は千差万別だから。

芸人さんが
ショーレースで決勝にいって売れたい!
というのならば
1番をとることを考えるよりも
より多くのひとに届くパフォーマンスをするべきなんだ。

競争するからには
1番とるのが
健康的だし正しいのかもしれない。
ただ
過去のショーレースを考えると
テレビで長く活躍する魅力的な芸人さんは
そういうのとは関係ない。
たぶん、お笑いはスポーツじゃないからだ。
それは
M-1でいうと
第1回のおぎやはぎからはじまってる。
方法論よりも表現なのよ。

わたしは
頭で考えたネタよりも
理屈のないネタのほうがずっと好きだ。
だから今回の多田さんのネタ
スギちゃんのネタ
サイクロンZさんのネタ
を評価する。
フリップのネタは
頭で理解しなきゃいけないので
苦手です。

発想のすばらしさ。
を褒める人がいますが、
わたしは、
それはいつか限界がくるから
大したことではない
と思う。
そのひとの脳内はとめどなく進化するわけでなく
そのひとの言いそうなことは
長く観察していれば見えてくる。
さんまさんが言ってましたが
人間が考えることは
大体決まっている。
だから上手い事を言う芸人を見ると
「オレが言いたかった」って思う。と。

一方、表現はいくらでも進化するし、
うまい表現はそのひとだけのもので、代替えがきかない。
発想は
一個方法論がみつかると
コピーできてしまう。
だけど
表現はコピーするとB級品になるのです。
自分にぴったりのネタをしないと
ふわふわした身の丈にあわない代物ができあがるでしょう。

最近思い出したんですが、
わたしは大学時代すこし演劇にハマっていた。
「笑い」というのともうひとつ「表現」が好きだったから。
舞台上で披露されるすべてのものに興味があって
歌舞伎とかも行っちゃったりしてた。
ダンスとかも見に行ってたな。
それで大人計画とかナイロン100℃とか見て
違うな
笑い以外のものはいらない。
と気づくのだけど。
ハマったきっかけは
ひとりで旅行に行ったロンドンで
学割使ってみたミュージカル。
人間としての能力をフルに活用して
全力で表現しているひとたちを
見ちゃったからなのです。
余談ですが。
ミュージカルは
本場で見るのがいいです。
来日公演も悪くないけど、
一歩間違ったら役を落とされる
というギリギリ感がないからなのか、
ぜんぜんパフォーマンスの熱が違います。

あら
今日は話がそれにそれました。

結局なんだっけ?
R-1見て
いろいろ考えた
って話です。

いつもより字数がちょっとだけ少ないのでおまけ。
ツイッターで
いろいろなお笑いファンの方と交流ができて
楽しい日々です。
それで気づいたのは
みんな出身地が違う
ってことです。
ファンになったきっかけや
趣味嗜好が様々で
その多様さにも驚きます。
見ている番組や
見てきたものは同じなのに。
まるで異文化交流。
そしてたまに言葉さえも通じないこともある。
ただ
異文化交流のときのポイントとして
相手に敬意を払う
と、より理解の窓口が開ける。
こんなときに
文化人類学で習ったことが役立つとは。


では今日はこのへんで
また来週お会いしましょう。

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