経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

お知らせ4件

2013-08-16 | お知らせ
 本日は、お知らせを4件。

 今年度もこの後、いくつかセミナーが予定されていますが、私が講師を担当させていただくセミナーは実務系ではなく、知財活動に取り組む意義や知財活動で成果を上げている企業の事例紹介をテーマにしたものが殆どです。こうしたセミナーは、参加者の皆様の目的や問題意識が比較的絞り込まれた実務系のセミナーと異なり、知財に対する考え方や現在の意識、さらにより根本的な問題として、各々の企業が取り扱う製品やサービスの特質、市場の特性やポジションが参加者によって様々であるため、「こうやればよい」という正解をズバリと示せるわけではありません。
 知財権を保有することに満足せず積極的に権利行使すべし! 休眠特許を流動化して資産効率を高めよう! といった威勢のいい話のほうがインパクトはあるのかもしれませんが(メディアは往々にしてそういう方向性でまとめたがりますが)、それは市場におけるポジションや抱えている経営課題についてある条件が調った企業(前者であれば、商品開発や市場開拓が順調にいっているものの模倣品によるシェアの低下や値崩れに悩まされているといった企業、後者であれば、開発の方向性と市場のトレンドに乖離が生じてしまったために業績が悪化、そうした中で新たな方向で開発を強化するために資金調達が必要といった企業)にとって有効な知財マネジメントということであって、どの企業もそうあるべきだ、と言えるような原理原則というわけではありません。そうした中で、多くの企業に当てはまる共通項を示そうとすると、「上から知財」のような抽象論に止まってしまわざるを得ないのですが、あくまで原則論として示すのはそうした共通項に止め、あとはできるだけ多くのパターンを示すための具体例を紹介することで、ご参加いただいた企業に近いケースをピックアップして参考にしていただく、これからもそういったスタンスでお話をさせていただきたいと考えています。

(1) プロダクトデザイナー・大口二郎氏が上梓された「稼ぐデザイン力!2.0」(Kindle版)の145-149p.に、「知的財産とは」を寄稿させていただきました。大口氏の前作、「稼ぐデザイン力」にはデザインの本質が事例をあげながらわかり易く解説されており(「原理原則は『知財だから』というわけではなく。」のエントリ参照)、私もこれから読ませていただきますが、大変楽しみです。

(2) 9月6日(金)、浜松地域イノベーション推進機構・第42回知財問題研究部会及び知財経営研究部会合同部会(@浜松市)において、「中小企業の成功事例に見る!~会社を元気にする知的財産の使い方~」と題して講演をさせていただきます。

(3) 9月17日(火)、秋田県発明協会・知財セミナー(@秋田市)で、「知的財産で引き出す会社の底力」と題して講演をさせていただきます。秋田では、昨年もほぼ同じ時期に知財セミナーの講師を担当させていただきましたが、今年は事例を補強してお話させていただく予定です。

(4) 11月11日(月)、日本知的財産協会・臨時研修会(@名古屋市)で、「経営に貢献する知財活動の実践と事例紹介」の講師を担当させていただきます。今年の1月にはほぼ同内容の研修を広島で担当させていただきましたが、名古屋地区の企業の皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

稼ぐデザイン力!2.0 (稼ぐ「デザイン力!」)
大口 二郎
POD


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