知財協の「知財管理」誌の6月号に、「成長企業の知的財産戦略-知的財産を生かした企業価値向上の考え方-」の論説をご掲載いただきました。貴重な機会をいただいたということで、これまで考えてきたことのエッセンスを何とか苦心しながらまとめてみました。
その中で、最後の締めの部分から、特に強調したかった部分(知財戦略の実効性を高めるためのポイント)を以下に抜粋します。
・・・知的財産戦略の全体像を描くだけでは経営上の効果を得ることはできず、それを実践する地道な取り組みこそが、より重要になってくるということである。知的財産権を有効に用いた事業戦略の全体像を描くとともに、現状との差異を分析し、その差異が生じる要因を詰めていき、その要因を解消するための具体的な解決策を考える。例えば、事業戦略上の重点分野と出願分野にミスマッチが生じているのであれば、どの段階で誰と誰が協議をすればそのミスマッチが解消するのか。・・・中略・・・こうした具体的なレベルでの実践、改善がなされないと、知的財産戦略も絵に描いた餅となってしまう。こうした戦略実践の工程は、知的財産の実務を知らずにはなかなか行いにくいものであり、知的財産部門の現場に精通した「知財人材」の一層の活躍が望まれるところである。
その中で、最後の締めの部分から、特に強調したかった部分(知財戦略の実効性を高めるためのポイント)を以下に抜粋します。
・・・知的財産戦略の全体像を描くだけでは経営上の効果を得ることはできず、それを実践する地道な取り組みこそが、より重要になってくるということである。知的財産権を有効に用いた事業戦略の全体像を描くとともに、現状との差異を分析し、その差異が生じる要因を詰めていき、その要因を解消するための具体的な解決策を考える。例えば、事業戦略上の重点分野と出願分野にミスマッチが生じているのであれば、どの段階で誰と誰が協議をすればそのミスマッチが解消するのか。・・・中略・・・こうした具体的なレベルでの実践、改善がなされないと、知的財産戦略も絵に描いた餅となってしまう。こうした戦略実践の工程は、知的財産の実務を知らずにはなかなか行いにくいものであり、知的財産部門の現場に精通した「知財人材」の一層の活躍が望まれるところである。