企業経営者やコンサルタントの書いたビジネス書を読む際に、職業柄いつも気になるのが、競合他社の参入をどのように考え、どのようなスタンスで臨んでいるのか、という部分の考え方です。弁理士的な立場からは「そりゃあ、知的財産権ですよ」と当たり前のように考えてしまうのですが、経営とはそんなに単純ではないので、実際のところ強い会社はどうやって勝ちあがっていくのか、大いに興味があるところです。
そうした中で、米国の起業家、ポール・ホーケン氏の「ビジネスを育てる」という著作の一節が、とても印象に残っています。
「・・・あなたが始めるビジネスのベスト・アイデアはあなたの奥深くにあるということだ。それはだれにも盗めない。なぜなら、あくまでもあなた独自のもので、だれか第三者がやろうとしても肝心のアイデアの肝はあなたの無意識の底にあるものだから、うまくいくはずがないのである。・・・」
基本的には、個人色の強いスモールビジネスを指して言っている話なのだとは思いますが、組織的なレベルになっても、企業の本当の強みという部分には当てはまるところがあるのではないでしょうか。
単に定型の商品やサービスを提供している限りにおいては、オリジナルにもコピー商品にも大差はないのでしょうが、そこからさらに商品の機能やサービス内容を進化させたり、顧客のニーズに合わせた調整を行ったりという場面になると、本家と二番煎じの差は明白になることが多いのではないでしょうか。
そういうことを考えると、知的財産権というものは、本家として一歩先を行く分野でその強みをサポートするからこそ本当の効果が出てくるのであって、知的財産権を得ることによってビジネスの「肝」までも手に入れることができるわけではない、ということを意識させられます。
個人的にはこうした考えがあって、知的財産権に関する業務とはいっても、前の記事で取り上げたような「休眠特許の活用」とか、「特許の流通」といった業務にはあまり関心が持てず、経営者や発明者の「肝」をサポートするような業務に関わっていきたいと思っています。
そうした中で、米国の起業家、ポール・ホーケン氏の「ビジネスを育てる」という著作の一節が、とても印象に残っています。
「・・・あなたが始めるビジネスのベスト・アイデアはあなたの奥深くにあるということだ。それはだれにも盗めない。なぜなら、あくまでもあなた独自のもので、だれか第三者がやろうとしても肝心のアイデアの肝はあなたの無意識の底にあるものだから、うまくいくはずがないのである。・・・」
基本的には、個人色の強いスモールビジネスを指して言っている話なのだとは思いますが、組織的なレベルになっても、企業の本当の強みという部分には当てはまるところがあるのではないでしょうか。
単に定型の商品やサービスを提供している限りにおいては、オリジナルにもコピー商品にも大差はないのでしょうが、そこからさらに商品の機能やサービス内容を進化させたり、顧客のニーズに合わせた調整を行ったりという場面になると、本家と二番煎じの差は明白になることが多いのではないでしょうか。
そういうことを考えると、知的財産権というものは、本家として一歩先を行く分野でその強みをサポートするからこそ本当の効果が出てくるのであって、知的財産権を得ることによってビジネスの「肝」までも手に入れることができるわけではない、ということを意識させられます。
個人的にはこうした考えがあって、知的財産権に関する業務とはいっても、前の記事で取り上げたような「休眠特許の活用」とか、「特許の流通」といった業務にはあまり関心が持てず、経営者や発明者の「肝」をサポートするような業務に関わっていきたいと思っています。
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