ある本を読んでいて気になったことを一点。というか、前から引っ掛かっているのですが、弁理士業界では出願代理などの専権業務に対して、それ以外の業務のことを「周辺業務」とか「拡張業務」とか呼んでいることがあります。どうもこの「周辺」「拡張」という表現が引っ掛かるのです。
「周辺」「拡張」というのはあくまで提供者側の視点から分類したものであって、サービスを受けるクライアントに「周辺」「拡張」であるかどうかは関係ないことです。で、クライアントの視点からみた場合に、提供者が「周辺」とか「拡張」とか位置付けているということが明らかだとすると、果たしてそこからどのような印象を受けるでしょうか。何か片手間でオマケっぽいというか、それが質の高いサービスで、ぜひとも提供を受けてみたい、というイメージには結び付きにくいように思います。あくまでも提供者側の整理のための分類とはいっても、その言葉が提供者の意識に影響を及ぼしてしまうおそれもあるのではないでしょうか。
そういう意味では「新規業務」のほうがポジティブでよさそうですが、これも「新規」かどうかは提供者側の基準で判断されたものです。自分達には「新規」であっても周囲からみて「新規」でないものだと、言葉のもつインパクトが逆に作用してしまうおそれがあるのではないかと思います。
要するに、「周辺」だ「拡張」だ「新規」だのといった基準で考えなくても、単にそれぞれの業務の内容をシンプルに表現すればよいのではないか、と思うのですが。これが他の業界であれば、きっと顧客が惹かれるような言葉(これからは「IT」でなく「ICT」だ、とか)を使って押してくるのでしょう。知財業界のオピニオンリーダーの某氏がポロッとおっしゃった「ニュー知財」が、個人的には結構受けたのですが(これも逆作用のおそれありか・・・)。
「周辺」「拡張」というのはあくまで提供者側の視点から分類したものであって、サービスを受けるクライアントに「周辺」「拡張」であるかどうかは関係ないことです。で、クライアントの視点からみた場合に、提供者が「周辺」とか「拡張」とか位置付けているということが明らかだとすると、果たしてそこからどのような印象を受けるでしょうか。何か片手間でオマケっぽいというか、それが質の高いサービスで、ぜひとも提供を受けてみたい、というイメージには結び付きにくいように思います。あくまでも提供者側の整理のための分類とはいっても、その言葉が提供者の意識に影響を及ぼしてしまうおそれもあるのではないでしょうか。
そういう意味では「新規業務」のほうがポジティブでよさそうですが、これも「新規」かどうかは提供者側の基準で判断されたものです。自分達には「新規」であっても周囲からみて「新規」でないものだと、言葉のもつインパクトが逆に作用してしまうおそれがあるのではないかと思います。
要するに、「周辺」だ「拡張」だ「新規」だのといった基準で考えなくても、単にそれぞれの業務の内容をシンプルに表現すればよいのではないか、と思うのですが。これが他の業界であれば、きっと顧客が惹かれるような言葉(これからは「IT」でなく「ICT」だ、とか)を使って押してくるのでしょう。知財業界のオピニオンリーダーの某氏がポロッとおっしゃった「ニュー知財」が、個人的には結構受けたのですが(これも逆作用のおそれありか・・・)。