更に半年ほど間があいて旅行から1年以上経過して完全にタイミングを間違えた感じになってしまいますが、思ったより早くシーズンオフに突入し(涙)、かつサッカーのことを書く気にもならない(笑)ので機械的に四国旅行についての記事を更新させていただきます。いよいよ全国に12ある現存天守の中でもかなりアクセスの悪い部類に入る宇和島城の本丸に辿り着こうというところであります。
階段を上るとそこは二ノ丸跡地。こちらを築城されたのが築城の名手である藤堂高虎公であることは前述のとおりだったと思いますが、なんとその高虎公は関ヶ原の戦いでNHK大河「真田丸」の「刑部殿」こと大谷吉継公を撃破した戦功によって今治20万石を与えられそちらに移ったという経緯があったようですね。関ヶ原の戦功で今治に、までは記事にしていましたが、まさが相手が刑部殿だったとは。
どちらも気候のせいなのですが、我々意外に見学者がおらず、また、周りを囲む山々から白雲が滑り降りてくる光景も見られたため、総じて非常に幻想的な雰囲気の中での散策になりました。さて、先ほどの刑部殿の件に少々戻りますが、この一連の記事を書き始めた頃には「真田丸」というドラマはまだ放送開始からまもなくでしたのでそんな話は知る由もありませんでした。今思えば実に感慨深いものがあります。
眼下に宇和島の街並みと宇和島港を臨みます。江戸時代初期のお城に近代の港という組み合わせは些かミスマッチかもしれませんが、お城とインフラが好きな私としてはこの上ない組み合わせでした。
搦形門こと一ノ門の跡を上りいよいよ本丸に足を踏み入れます。
しかしそれにしても人影がありません。
あらためて港を見下ろしてしまうインフラヲタ。
天守の手前に見えるのは台所の跡地なのだとか。植えられているのは桜でしょうかね。
しつこいようですが、この日は本当に神秘的な光景に恵まれました。
熊本城の「一口城主」のような取り組みをこちらでもやっているようです。
いよいよ入城してまた港。受付にお年寄りが座っておられ、敷地内でほぼはじめて人間の姿を見て少しホッとしました。
(つづく)