赤い彷徨 part II

★★★★☆★☆★★☆
こんにちは、アジア王者です。↑お星さまが増えました。

両翼

2018-04-15 23:21:45 | Urawa Reds
J-league Div.1 - 2017 season 8th sec.
Urawa 2 v 1 Shimizu @Saitama Stadium 2oo2, SAIATAMA(HOME)

大槻体制3試合目のリーグ戦は清水さんをお迎えしてのホームゲーム。当初仙台対策と理解していたミシャ式的非可変型3-4-2-1ですが、多少板についてきたようでこの試合も構成は変わらず。前半はワンタッチパスにフリックを織り交ぜた一時に比べればだいぶ吹っ切れてきたような小気味いい攻撃で4-4-2の清水さんを自陣に釘付けにしました。個人的に一番の驚きは水曜日のアウェイ神戸戦でフル出場して奮闘したルーキーの橋岡を2試合連続でスタメン起用してきた点で、体力的にも心配でしたし、清水さんの対応も慣れないポジションに置かれた橋岡を狙ってきているようなところもありました。



しかし前半のその橋岡と、前節はいいところのなかった左WB菊池が惜しみない上下動で清水守備陣を脅かし、23分にその菊池のクロスを頭で合わせたエース興梠のゴールで先制、続く29分には清水左SB松原選手を千切って突破した橋岡のクロスを同じく興梠が合わせてあっという間に2点目のゴール。加入してからどことなく燻っているような印象のあった菊池ですが、守備面でまだ怖いところはあるものの、今日のような輝きを放ってくれるのならWB人材不足の中で心強いばかりです。素晴らしい内容の前半はこのまま2点リードで折り返しとなりました。



しかし後半に足が止まり押し込まれる今季の課題はこの日も変わりません。これは恐らく調整の失敗ということなのでしょうから、少なくともW杯の中断までの連戦においてはこの厄介な悪癖とうまくお付き合いしていくしかないのかもしれませんね。連戦の疲れもあってかパスの精度も下がり次第に清水さんに押し込まれるようになり防戦一方となってしまいます。そして54分には浦和右サイドから逆サイドにいたFWクリスラン選手に頭で落とされ、そのボールに詰めた金子選手に押し込まれて1点返されてしまいます。クリスラン選手の空中戦と、ややインサイドに絞っている印象のあった石毛、金子の両サイドハーフは後半浦和にとって大いなる脅威になっていました。



依然決して褒められた内容ではないとはいえ、浦和はこの日も最後まで体を張ってゴールを守り抜きます。特に橋岡は途中から足が攣っていたようでしたが、ベンチからの交代のサインにも「大丈夫」のサインを送り最後の最後まで走り抜きます。後半南スタンドから目前でその姿を固唾を飲んで見守っていましたが、ユース時代の恩師を男にすべく走る18歳というシチュエーションでも十分グッとくるものがあるというのに、そんな姿を見せられてはオジサンの涙腺も崩壊するというものです。今は何より勝ち点を積み上げることが重要ですので、大きな勝ち点3には間違いありません。ただ、「3連勝」と言われても、芳しくない内容や薄氷を踏む勝利である点をふまればあまり実感のあるものではありません。ともあれ、両WBの活躍など収穫は決して少なくない試合でした。



それにしても、大槻監督がうまくターンオーバーしてくれているとは言え、ぼちぼち連戦の疲労が見え隠れてしてきているようにも思え、決して楽観できない状況には変わりません。

J1第8節 浦和2×1清水@埼スタ

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