先日いただいたMR2のオプションカタログを見て行こうと思います。ご覧の通りの、後期型用になります。
まず、開くと目次が現れます。内外装のオプション装着例の写真です。
内外装のオプションよりも先に、カーステレオのページが始まります。MR2は、全車カーステレオ非装着で、お好きなものをどうぞというスタンスだったようです。当時、目も当てられないくらい安い最廉価グレードなどを選ばない限り、基本的にどんな車でも最低でもAMラジオくらいは付いていたものですが、それすら省かれているところを見ると、相当コスト管理の厳しい生産・販売体制だったのが伺えます。
ナショナル製の様々なカーステレオが掲載されており、AMラジオのみはもちろん、イコライザ付カセットステレオなどのハイエンド機も選べます。組み合わせ的には、まずラジオチューナ2種(AMのみの機種、AM/FM両対応の機種)をベースに、カセットデッキを追加するとユーザが理想とするカーステレオシステムが完成するようになっています。もちろん、ラジオチューナだけでもOK。ただし、スピーカは値段に含まれていませんので、別途希望のスピーカ数(2、4、5)を選ぶ必要があります。
このナショナルのシステムだけだとCDプレーヤは装着できませんが、ポータブルCDプレーヤ用にAUX端子がカセットデッキ側に標準装備されています。
ハイエンド機種をお求めの方には、20ソアラで標準装備となっているテクニクス製のステレオデッキがスタンバイ。CDプレーヤキットも用意されています。さすがテクニクス、高いです(笑)。
2DINタイプはアンプ内蔵型ですが、CDプレーヤ付きの方は1DINのチューナデッキと1DINのCDプレーヤの組み合わせで、アンプは別体です。20ソアラは、別体アンプはデッキの下のデッドスペースに搭載されていましたが、MR2はデッキの下にアンプが入るスペースが無いので、どこに搭載するのか気になるところです。
お次は室内コーナー、シートカバーは3種類用意されています。レースのシートカバーは、大きくMR2のロゴが入った専用品です。レースはイベントなんかでネタで付けている人を時々見かけますが、フルカバーは見たことがありません。ありませんというか、あったところで何年かすると擦れて使い物にならなくなるんでしょうね。
専用のマスコットキーも用意されています。デビュー当時は、化粧箱に入れてノベルティでも配っていたようです。
カーペットマットは2種、前期型から続投。特に赤いカーペットマットの方は、前期型の派手な内装に合わせたデザインなので、後期型の落ち着いた内装色には、全然デザインが合ってません(笑)。植毛(薄毛治療のことではない)仕上げのリアトレイも付属します。これなら、珍しく、ゴムマットの方がいいような気がします。ゴムマットは部分ファブリックの豪華仕様。
ヤフオクに出てくると取り合いになる(笑)ラゲッジマットは、前後トランク用がセット販売だったようです。フロントトランク用は、前期型はリアマットと同じ柄でしたが、後期型ではネイビーの無地に変更になったようです。
あとは小物の収納スペースなどのオプション品などだけで、特に豊富に用意されているわけではないです。リアコンソールボックスに関しては、これが付いていないMR2を見かけたことないので、おそらく販売店側で標準装備的にサービスで付けていたのでしょう。
やたらと豊富に用意されたフォーグランプの数々。オートカバーだけでも数種類用意されています。基本は55Wハロゲンタイプですが、35Wのハゲロンじゃない白熱灯タイプも用意されているのが時代を感じます。
高級乗用車などでは標準装備されていたフェンダーマスコットはオプション装着になります。どこから配線を引っ張ってくるのかは分かりませんが、穴あけ不要の接着タイプのようなので、横から配線引っ張ってポジションあたりから拾ってくるのだと思います。
絶っ対シャワーはいらないと思う(笑)
外装オプションもドア下のディカールくらいしかなく、少しラインナップ的には寂しいです。この当時の車って、オプションでやたらと豊富にサイドディカールなんか用意されていたもんですが、おそらく右側のエアインテークが邪魔で、ボディ全体を覆う派手なディカールはデザインできなかったのかもしれません。
Tバールーフ用のスキーキャリアが、ちょっと無理していて笑えます(笑)。
裏表紙です。なんか、思ったよりオプション品は少なかったですね。他車種でも使っているような汎用品のページは掲載しませんでした。
80年代の車と言えば、やたらと豊富に内外装のオプション品が用意されているイメージがありましたが、MR2に関してはあまり予算を回せなかったのか、車種専用のオプション品はかなり少ないです。厳選した、とも言えますが、まあ余計な所にお金は使わないというコストダウンが本当の所だったんでしょうね。