
三菱ふそうが、路線バス「エアロスター」の新型を発表しました。96年に現行型が登場して以来、メカニズムは逐次マイナーチェンジされていましたが、目に見える外装だけはずっと同じままだったのが、今回初めて顔つきが変更されました。
同社は、自社のファミリーフェイスを採用して統一感が出たと自信満々のようですが、個人的には改悪にしか見えません。いすゞのエルガを、盗作が得意な某国で真似て作ったような醜悪さです。
このエアロスターは、ノーステップ車とツーステップ車が当初は別ボディで、ノーステップ車は他社にはない平べったい車体だったのが特徴でしたが、どういうわけか、現在はツーステップのボディを使ってノーステップにしているので、窓の天地が中扉を境に変なことになっています。これがそもそも変に見える要因なのに、露骨な顔面整形が余計に浮いています。
本当は新型ボディにしたかったのに、採算が取れないからとマイナチェンジで済ませたフシが見受けられます。
まあ見慣れてきたらこれも良く見えてくるんでしょうけど、現場サイドからは、どういった意見が出るんでしょうかね。
ヘッドランプはHIDが標準装備となったようで、これは喜ばしいことですが、同時に専用の異型ヘッドライトとなっています。今までの路線バスは、下手するとシールドビームだったりするので汎用の角目や丸目4灯(2灯のやつもありますけど)で統一されており、それによって電球交換やライトユニットそのものの交換も容易でした。交換やストックが容易にできなくなる異型ヘッドライトが、現場サイドで受け入れられるのかが気になる点として挙げられます。ガードとしての機能すら疑わしいバンパのデザインも、私は現場から不評を買うと思いますけどね。
エアロスターはニ餅が小学生のころから車体が変わっていないのでモデルチェンジには期待していたんですが、正直ガッカリです。