
今日、仕事のアシ車がデリカD:5のDターボでした。
デリカは何度か乗っていますが、Dターボに乗るのは初めてです。
ガソリン車は、ハッキリ言って特徴のないパワーユニットという感じが強く、およそ魅力的とは言えない車だったと言わざるを得ませんが、Dターボは違いますね。とてもトルクフルで、ターボラグはほとんどナシ。低速から力強いパワー特性で、ほとんどアクセルを踏まずに道路の流れに着いてゆけます。もちろん、踏み込めば体感Gはかなりのもの。アイドリング時に、やや騒音面と振動に問題を抱えていますが、ディーゼルらしい鼓動と思えば、我慢のできるものです。エンジンを回してしまえば、騒音や振動は気になるものではありません。
6ATとの相性もよく、ガソリン車の眠たくなるようなシームレスすぎるCVTとは一線を画すものです。トルコンスリップもほどほどに、適宜ロックアップするので露骨なパワーロスは感じません。惜しむらくは、制御コンピュータのプログラムミスなのか、3速に入るときに一瞬ギヤ抜けすることがあり、アクセルを入れたまんまギアチェンジしてるスーパーカブみたいな変速音になることがあります。それ以外は、極めて優秀なトランスミッションです。
高速道路も走ってみましたが、合流加速はもちろんのこと、追い越し加速も素早立ち上がりで、ストレスフリーです。エンジンのレスポンスも、電制スロットルとは思えないほど俊敏で気持ちよく、かなり完成度の高いパワーユニットであると言えます。
ここ数年の三菱車は、なにひとつ魅力的な商品がないなと個人的に考えていましたが、このデリカのDターボは素晴らしい。乗っていても楽しいですし、わずか2200ccの排気量で、ここまで素晴らしいパワーユニットを開発したことに感心します。もっと評価されるべきですし、やや割高な価格も納得できる内容だと思います。ちょっと欲しいなと思ってしまいました。ないものねだりで、6MT仕様を熱望します。かっこいいじゃないか、こんな車をマニュアルで乗りこなしたら。
なお、燃費は79キロ走って8リットルでした。まあ20円ほど安い軽油の値段を考えたら、実質ガソリン車でリッター11キロくらいの計算になるでしょう。べらぼうに良いわけではありませんでしたが、あのパフォーマンスならば、燃費は目をつむっても良いと思います。
みなさんも、一度乗られてみるのをオススメします。ほんとD:5のDターボは良くできています。ガソリン車は乗らなくていいです。
先日ビアンテを酷評しましたが、あの車が生き残るのは、CX-5のDターボを載せるしかありません。きっと楽しい車になると思います。トヨタとホンダはハイブリッドでしょうから、このクラスでディーゼルは無理でしょう。日産は知らね。