二餅のスーパー・チラ裏日誌

Nimochi's curious weblog

ドナドナ@TDR80

2012-06-03 12:10:58 | バイク

 さようならTDR80



 パンクの修理を断念し、TDRは処分することになりました。以前の職場の同僚に無償譲渡です。



 水冷2サイクルの80ccエンジンは、初代RZ50系列のエンジンです。そんなに上まで回りませんが、パワーバンドを維持さえすれば、じつに軽快なバイクでした。
 始動はキック式。SRとかと違って軽い踏力であっさり始動します。
 いかにもヤマハの2サイクルといったエンジン音ですが、80ccということもあるのか、50ccの2サイクル車とは違ってモッサリした音です。純正マフラということもありますが。



 ライバルに差を付ける装備、リアディスクブレーキ。キャリパの配色もセンスが良いですね。



 反面、取ってつけたようなメータ類は汎用品の寄せ集めです。トリップメータが無いのが不便でしたし、機械式のタコメータもモッサリ動く「飾り」です。
 同時期のDT(3FYの前期とか)かなんかのメータが、確か水温ランプとトリップ付きなので、ポン付けできるんじゃないでしょうか。



 TDRは「Twin Dirt Runner(2気筒オフドーロ車)」という意味だそうです。元になったTDR250が2サイクル2気筒エンジンを搭載していたことから、そういう名称になったのだと思います。
 しかし、TDR80は単気筒エンジン車ですので、直接の名称の意味とは相違します。ま、そういう揚げ足取りはくだらないです。
 この名前を見て「デイズニーランドだしw」とか言う人は、「サザエさんって一生年取らないよなww」とか言って一人で大爆笑している人らと同じ笑いのセンスです。ジェントルな自分を自称する方は、そういうくだらない笑い取りはやめましょう。
 なお、250にはアルティメット・デュアルとキャッチが入ってますが、80には書かれていません。



 こんなバカな写真も2度と撮ることはないでしょうから、250と並べてみました。スラッとした250よりも、ずんぐりな80の方がバランスいいと思います。
 そうそう、250と決定的に違うのは、キャストウィールな点です。というか、12インチのスポークとかあったら、それはそれで萌えますが。



 今から5年前の2007年に入手。当時乗っていたVガンマが前傾姿勢で疲れるからとサブ車で購入。ソアラといい隣の住宅といい、懐かしい写真です。



 2008年
 電装を12V化。そう、このTDRは6V電装なので、ライト付けてウインカ出してブレーキを踏んで信号待ちなんかしてたら、ウインカが点滅しません。
 部品(レギュレータやウインカリレー、ホーンなど)は、全てTZR50(初期のキックのやつ)のやつを使用したと記憶しています。ただ、電球やら何やら、全て新品で揃えると3万近くしたと思います。初期投資を考えると、そんなにコスパが良い電装チューンとは言えないかもしれません。



 2010年
 隣家火災で見るも無残な姿に。この日、本当はTDRで通勤予定が、何を思ったのかDTで出社。そうしたらこのザマです。
 家の石油タンクが隣家に隣接しており、その隣に置いてあったTDRは消火活動の邪魔だったのでしょう。次の日に明るくなって見て見たら、目を覆いたくなる姿になっていました。
 隣の家の人は死亡してしまい、代理人にはゴネられるしで損害も請求もできずにセメダインで修復。ちょっと前まで在庫していたカウル類は、全て絶版していました。

 正味5年ほど所有し、5000キロ走行でした。晩年はほとんど乗らず、昨年末に少しお金をかけて整備してもらいましたが、最後はタイアのパンクで手放すというあっけない結末でした。