ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

魔戒の七言十行詩!?

2007年01月11日 | 指輪物語&トールキン
この写真は買ってこなかった中国語版LotRのDVDです。背表紙だけですが(汗)
中国語圏でCDやDVDを探すのって、並び方がよくわからなくて難しいんですよね。画数順だったり、部首順だったりするともうわけわからなくて(汗)
DVDを探したのは実は今回初めてだったのですが(考えてみたら最後に香港に行った時はまだDVD普及してなかった・・・(汗))、ここの店ではなんとタイトルの文字数順に並んでいました! どこもそうなのか、ここだけなのかはわかりませんが・・・
「魔戒」というタイトルを知らなかったら永久に見つけられないですね・・・まあお店の人に聞くという手はありますが。(The Lord of the Ringsくらいは通じるでしょう)

さて、昨日に引き続き「魔戒」の話です(笑)
中国語版の楽しみはなんと言っても固有名詞がどうなっているか、ですね。
地図なんか見ていると、全部漢字で書いてあるので、なんだか三国志の気分・・・(笑)
しかし、今回初めてじっくり中国語版を手にとってみて、意外と詩が面白いことに気がつきました(笑)
特に、冒頭のThree rings for Elven kingの詩がインパクトありますね~。字数もそろえてあって、なんだか「七言十行詩」みたいな雰囲気で(笑)
ちょっと漢文読み下し風に書いてみます(笑)うーん、縦書きの方が雰囲気でるのになあ・・・

魔戒之王

天ガ下ノ精霊ハ三ツノ戒(指輪)ヲ鋳タリ、
地ノ底ノ倭人ハ七ツノ戒ヲ得タリ、
寿定マリタル凡人ハ九ツノ戒ヲ持シタリ、
暗キ影ガ伏ス魔多(モルドール)ノ妖境ニ、
闇ノ王ハ至尊ノ戒ヲ擁シテ座ス。
至尊ノ戒ハ、衆テノ戒ヲ馭シ、
至尊ノ戒ハ、衆テノ戒ヲ尋ヌ、
至尊ノ魔戒ハ衆テノ戒ヲ引キ、
衆テノ戒ヲ黒暗中ニ禁固ス、
暗キ影ガ伏ス魔多ノ妖境ニ。


「衆」には訓読みがないようなのですが、無理やり「すべて」と読ませてみました(汗)
韻もだいたい踏んでいて、なかなか漢詩の趣があって面白いなーと思いました(笑)
考えてみたら、中国語は語順は英語と同じなので、詩は訳しやすいかもしれませんね。
本文も全部漢文読み下し風にしてみたら面白いかも・・・ってそんな暇ありませんが(笑)
この詩の中にもいくつか固有名詞が出てきて面白いですね。
エルフは精霊、ドワーフは倭人、人間が「凡人」ってのが・・・(笑)
モルドールは魔多、音も意味も上手いこと合わせた感じですね。
The One Ringは「至尊戒」、最も貴い指輪、という訳のようですね。意味としてはいいけれど、3つ指輪、7つの指輪、9つの指輪に対しての「一つの指輪」の意味合いからは外れてますね。
もうひとつ、サムのオークの塔の詩も行ってみます。これは七言八行詩が2連という感じ(笑)

西方ノ大地ノ陽光ノ下、
春天ニハ百花ガ開キ繁茂ス、
樹茂ニ水ノ流ルルコト盛夏ノ如ク、
百鳥歓ビ鳴キテ斎ニ飛来ス。
萬里ニ雲無ク夜空ハ藍タリ、
揺曳シテ生フル柏樹ノ姿ノ旁ラニ、
精霊ノ星辰白鑽ノ如ク、
密茂スル枝葉ニ星光ガ閃ク。

千里ヲ跋歩シテ終ニ歩ミ停マリ、
黒暗ノ気息将ニ我ヲ隔テントス。
天ヲ参レバ高キ塔ハ未ダ覆スヲ能ハズ、
偉峨衆山ハ法ルヲ遮ル無ク、
萬影ハ群舞シ日ハ仍ニ熾リタリ、
星光ノ閃耀ハ永ラク逝クヲ得ズ、
此ノ刻奮起シ仍ニ未ダ遲ク、
余リタル勇ヲ鼓起シテ此時趁ス。


後半我ながら意味不明ですみません・・・(汗)前半の情景描写がなかなか素敵、と思うのですがどうでしょう。
原文でもこの詩好きなんですよね~。

軽い気持ちでやりはじめたら、意外と漢字がわからず(汗)余計な時間がかかってしまいました・・・当分やめときます・・・
でも自分はやっていて面白いので、いつか時間があったらまたやるかも・・・(爆)
ああでも、こういうのやってると、やっぱり「魔戒現身」と「双城奇謀」も買ってくれば良かったかなーと思ったりして・・・(笑)
コメント
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