新年早々、映画の日ということで見て参りました。
いや、いつも元旦から映画にはいかないのですが、どうしても今週中にロード・オブ・ウォーとキングコングを見ておきたかったので、両方1000円で見ようと思ったら今日行くしかなかったんですよ・・・(汗)
新年早々ニコラス・ケイジは避けたかったのですが(汗)諸事情によりロード・オブ・ウォーの方を観に行くことに・・・(汗)
そもそもこの映画、イアン・ホルムが武器商人役でなかなか良いと聞いたので、観に行く気になったのでした。脇役の博士とかなら別に行かないんですが。(でもアビエイターの博士はかわいかったけど(笑))
新年早々ニコラス・ケイジはなあ・・・と思ってましたが、いやなかなか良かったです。
冒頭から予告で流れていた映像だったのにはびっくり。その後の、弾丸が作られるところから運ばれ、使われるところまで、の弾丸の視点?の映像もなかなか面白かったです。いや面白かったというのは不謹慎かもしれないけど・・・
その間流れるキャストのクレジットを見て、ジャレッド・レトが出ることを知ってちょっと小躍り♪ 「アレキサンダー」でパトロクロス・・・じゃなくてヘファイスティオンでしたっけ?アレキサンダーの恋人役だった人ですよね。カッコ良かったので名前覚えてたんですよね~♪
なんとニコラス・ケイジの弟役でした! 全然似てないよ! と思いつつ、でもこの弟がとても良かったです。まさかこの映画で泣くとは思ってませんでした。
少年が処刑されそうな場面に心乱れ、コカイン中毒になり、やっと立ち直ったと思ったら再び戦場に誘われ、やはり自分の売った武器が無抵抗な人々を殺すのだという事実にショックを受け・・・
最初に処刑を見る場面でもジャレッド・レトの目の演技にやられてじわっと来ましたが、最期の方でついに泣いてしまいました。
カッコイイのもありますが、いい役者ですねえ。惚れ惚れしてしまいました(笑)
いきなりジャレッド・レトの話になってしまいましたが(汗)でも全体的に良かったです。感傷的になりすぎたり、声高に武器を売ることを非難するのではなく、ドライに淡々と物語が進んで行くのがいいなあと。
武器を売る場面や戦闘の場面で、明るい音楽が流れ、淡々と話が進んだり。
その国の民族音楽のような曲が流れていたのも良かったです。ウクライナで、旧ソ連ということなんでしょうが、白鳥の湖が流れたり、舟曳歌が流れたりしたのがまた不思議と画面に合っていて良かったです。
ちょっとですがコロンビアが出てきたのが嬉しかったな。ボリビアになってしまいましたが、あの南米独特のバスが見られたのもなんだか嬉しかった。
ニコラス・ケイジ演じる武器商人は、事前に聞いたところによると実在の5人の武器商人を合わせたキャラクターなのだそうですが、あの性格というか人間性はオリジナルなのでしょうね。
淡々と武器を売り続け、でも殺人には嫌悪を示し、自分の子供には武器を持たせたくない。自分のやっていることを充分理解しながら(いやわかってなかったのかな・・・でも最後にはわかっていたはず)、それでも武器を売り続ける。
武器を売らなくても商才はあり、他の商売だってできるのに、儲けが大きい武器取引をやりたくなってしまう。
その理由が、金が欲しいからでなく、「才能だ(I'm good at it.)」と言う。
一種理解不能な、おそらく精神的にどこか欠落している人物に思えましたが、この映画ではその主人公の内面を描くことでなく、武器商人の実態?を描くことにあるのでしょうから、深く追求する必要はないと思いました。
逆に、武器を売り続ける主人公のキャラクターとして、とても上手い造形をしたなあ、と思いました。金の亡者でも、極悪人でもなく。
その主人公が、追い詰められたと思われながら、敗北するのでなく、かといって勝利するのでもなく、家族を失いながらも武器を売り続けるという結末も、上手いなあと思いました。
最後の字幕は余計だったかなあ(汗)まあ、あった方がわかりやすいですが・・・
その主人公を取り巻く、ジャレッド・レト演じる弟、憧れの人だった妻、という人物配置も良かったと思います。
ちょっとこの物語に都合の良い配置だったかなという気もしますが・・・奥さんの両親が強盗に銃で殺されてたとか、なんで何の仕事してるかわからない男と結婚しておいて「嘘はいや」なのかとか・・・
やっと社会復帰した弟をまた誘って、というあたりも、「死にそう・・・」と思わせましたけど(汗)でも泣かされたからいいや(笑)
主人公を追い続ける捜査官のイーサン・ホークも良かったです。悪役?の主人公に対する、正義に燃える敵役、というステレオタイプとはまたちょっとズレた感じで。抑えた演技がとても良かったです。
そうそう、忘れてはいけないイアン・ホルムでしたが、これも良かった! カッコよかったです~(笑)ホビットも情けない博士もかわいいけど、こういうのもいいなあ。
最後にユーリー(あ、主人公の名前です(汗))の幻覚の中に出て来た時の演技が一番良かったかな。なんとも言えない表情で。やっぱり素晴らしい役者さんですね。
というわけで、予想外に良い映画で今年の滑り出しとなりました。
今年はどんな映画に出会えるでしょうか。
とりあえずは次はキングコングです!
いや、いつも元旦から映画にはいかないのですが、どうしても今週中にロード・オブ・ウォーとキングコングを見ておきたかったので、両方1000円で見ようと思ったら今日行くしかなかったんですよ・・・(汗)
新年早々ニコラス・ケイジは避けたかったのですが(汗)諸事情によりロード・オブ・ウォーの方を観に行くことに・・・(汗)
そもそもこの映画、イアン・ホルムが武器商人役でなかなか良いと聞いたので、観に行く気になったのでした。脇役の博士とかなら別に行かないんですが。(でもアビエイターの博士はかわいかったけど(笑))
新年早々ニコラス・ケイジはなあ・・・と思ってましたが、いやなかなか良かったです。
冒頭から予告で流れていた映像だったのにはびっくり。その後の、弾丸が作られるところから運ばれ、使われるところまで、の弾丸の視点?の映像もなかなか面白かったです。いや面白かったというのは不謹慎かもしれないけど・・・
その間流れるキャストのクレジットを見て、ジャレッド・レトが出ることを知ってちょっと小躍り♪ 「アレキサンダー」でパトロクロス・・・じゃなくてヘファイスティオンでしたっけ?アレキサンダーの恋人役だった人ですよね。カッコ良かったので名前覚えてたんですよね~♪
なんとニコラス・ケイジの弟役でした! 全然似てないよ! と思いつつ、でもこの弟がとても良かったです。まさかこの映画で泣くとは思ってませんでした。
少年が処刑されそうな場面に心乱れ、コカイン中毒になり、やっと立ち直ったと思ったら再び戦場に誘われ、やはり自分の売った武器が無抵抗な人々を殺すのだという事実にショックを受け・・・
最初に処刑を見る場面でもジャレッド・レトの目の演技にやられてじわっと来ましたが、最期の方でついに泣いてしまいました。
カッコイイのもありますが、いい役者ですねえ。惚れ惚れしてしまいました(笑)
いきなりジャレッド・レトの話になってしまいましたが(汗)でも全体的に良かったです。感傷的になりすぎたり、声高に武器を売ることを非難するのではなく、ドライに淡々と物語が進んで行くのがいいなあと。
武器を売る場面や戦闘の場面で、明るい音楽が流れ、淡々と話が進んだり。
その国の民族音楽のような曲が流れていたのも良かったです。ウクライナで、旧ソ連ということなんでしょうが、白鳥の湖が流れたり、舟曳歌が流れたりしたのがまた不思議と画面に合っていて良かったです。
ちょっとですがコロンビアが出てきたのが嬉しかったな。ボリビアになってしまいましたが、あの南米独特のバスが見られたのもなんだか嬉しかった。
ニコラス・ケイジ演じる武器商人は、事前に聞いたところによると実在の5人の武器商人を合わせたキャラクターなのだそうですが、あの性格というか人間性はオリジナルなのでしょうね。
淡々と武器を売り続け、でも殺人には嫌悪を示し、自分の子供には武器を持たせたくない。自分のやっていることを充分理解しながら(いやわかってなかったのかな・・・でも最後にはわかっていたはず)、それでも武器を売り続ける。
武器を売らなくても商才はあり、他の商売だってできるのに、儲けが大きい武器取引をやりたくなってしまう。
その理由が、金が欲しいからでなく、「才能だ(I'm good at it.)」と言う。
一種理解不能な、おそらく精神的にどこか欠落している人物に思えましたが、この映画ではその主人公の内面を描くことでなく、武器商人の実態?を描くことにあるのでしょうから、深く追求する必要はないと思いました。
逆に、武器を売り続ける主人公のキャラクターとして、とても上手い造形をしたなあ、と思いました。金の亡者でも、極悪人でもなく。
その主人公が、追い詰められたと思われながら、敗北するのでなく、かといって勝利するのでもなく、家族を失いながらも武器を売り続けるという結末も、上手いなあと思いました。
最後の字幕は余計だったかなあ(汗)まあ、あった方がわかりやすいですが・・・
その主人公を取り巻く、ジャレッド・レト演じる弟、憧れの人だった妻、という人物配置も良かったと思います。
ちょっとこの物語に都合の良い配置だったかなという気もしますが・・・奥さんの両親が強盗に銃で殺されてたとか、なんで何の仕事してるかわからない男と結婚しておいて「嘘はいや」なのかとか・・・
やっと社会復帰した弟をまた誘って、というあたりも、「死にそう・・・」と思わせましたけど(汗)でも泣かされたからいいや(笑)
主人公を追い続ける捜査官のイーサン・ホークも良かったです。悪役?の主人公に対する、正義に燃える敵役、というステレオタイプとはまたちょっとズレた感じで。抑えた演技がとても良かったです。
そうそう、忘れてはいけないイアン・ホルムでしたが、これも良かった! カッコよかったです~(笑)ホビットも情けない博士もかわいいけど、こういうのもいいなあ。
最後にユーリー(あ、主人公の名前です(汗))の幻覚の中に出て来た時の演技が一番良かったかな。なんとも言えない表情で。やっぱり素晴らしい役者さんですね。
というわけで、予想外に良い映画で今年の滑り出しとなりました。
今年はどんな映画に出会えるでしょうか。
とりあえずは次はキングコングです!