ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

リューベック市庁舎

2005年08月31日 | 旅行
ホルステン門をくぐって(しつこいようですがくぐらなくてもいいです(笑))川を渡ってホルステン通りに入ると、いよいよ旧市街です。
川を渡る手前の右手に、有名な14世紀の塩の倉庫の赤レンガの建物があります。なぜか写真とりそびれました・・・(汗)1階はショーウィンドーのお店になってますが。
しかし、ホルステン通りは近代化されたお店ばかりで、旧市街というイメージとはちょっと違って違和感というかがっかりというか、でした・・・
そのままブライテ通りにつきあたる前に、市庁舎前のマルクト広場が見え始めたので左折してそちらに向かいます。
マルクト広場自体は「ブッデンブローク家の人々」にはそんなに出てきませんが、冬の魚市の様子なんかが描写されていましたね。
そして、市庁舎は、トーマス・マンの父親がモデルのトーマス・ブッデンブロークが参事会員として出席していた議事堂があるところ、でもあるんですよね。
ツアーで内部を見ましたが、残念ながら昔の議事堂には入れなかったようです。修復中なのかな?
市庁舎の黒っぽい外観は、煉瓦に釉をかけて焼いているからなんだそうです。そういえば「ブッデンブローク-」に「透過煉瓦」というのが出てきましたが、これのことだったのかな。なんだか想像していたのとは大分違う雰囲気でした(汗)
左手の白い部分もしっかり市庁舎の一部で、後でツアーに参加した時に歩きましたが、結構浮いてますよね・・・もうちょっと考えて建てて欲しかったかな???
市庁舎沿いのブライテ通りは、ホルステン通りからベッカー街まで車両通行止めの石畳になってました。メング通りで車が横切るようになってましたが・・・
しかし、ブライテ通りは、市庁舎以外はお店やデパートや銀行が並んでいて、憧れていた身としてはかなりがっかりでした・・・
最後に市庁舎のブライテ通り沿いの出窓と、使ってないトマソンな階段の写真です。ブライテ通りは歩行者天国状態で、観光客でいっぱい。露店やストリート・ミュージシャンも出てました。

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Unsung Heros of the Lord of the Rings断念

2005年08月31日 | 指輪物語&トールキン
大分前に入手してたらたら読んでいた、Lynette Porter著の「Unsung Heros of the Lord of the Rings」、今更なんですが読むの断念しました(汗)
この本、メリー、ピピン、エオウィン、ガラドリエルとアルウェン、レゴラスとギムリと、脇役にスポットを当てて論じているというので興味があって買ったのでした。
しかし、序章から、9.11テロ後の無名の人々の英雄性が求められる風潮がなんたらかんたらと書いてあって、かなり引いてしまったのでした・・・
なんとかメリーの章は読んだのですが、いろいろと「何か違うのでは」と思う解釈も多く、ひっかかりつつ読んでました。
なるほどと思う部分あることはあったのですが。
何よりも、この方は30年来の原作読者と言いつつ、結構間違いも書いてるんですよね。原作のペレンノール野のメリーが、魔王を刺すまでデルンヘルムがエオウィンだと気付いてなかったようなことが書いてあったり。これではかなり話が変わって来ます・・・
そして、なんだか黒門前の戦いのことをさかんに「コルマルレン野の戦い」って書いてるんですよ。コルマルレンはイシリアンじゃないのか? 黒門前は強いて言えばダゴルラド平原になるのでは・・・でもやっぱり「黒門前の戦い」ですよねえ。
そんな原作に関する信頼できない記述に加え、原作と映画の違いを論じているそのやり方にもうーん、でした。
そもそもこの人はPJ映画も結構好きらしく、もちろん原作との違いを嘆いている部分も多いのですが、基本的に両者を同等のような扱いで論じているため、どうしても違和感を感じてしまうのでした。
いや、映画批判するのが正しいとかそういうことではないんですが(汗)なんだかただ平行して論じているために、あまり面白くなくなっていたのは否めないと思います・・・
視点が「原作がいかに改変されたか」とか、逆に「映画が原作からどのように生まれたのか」とかだったらまだしっくりしたような気がするのですが、両方を並列させて、その中からキャラクターの共通する「英雄性」を見出そうとしているのですから、ちょっと無理があったように思います。
Heroがどうとかこじつけずに、素直に原作と映画の違いに論点を置いていればまだ良かったんじゃないかなあと思うんですが・・・
でもとにかくメリーの章は根性で読んで、ピピンを途中まで読んで挫折しました・・・他に読むものが色々出て来て中断したせいもあるんですけど(汗)
ピピンの章では、ピピンが映画でアホ扱いになってしまったことにかなり憤慨しており、原作のピピンがおバカさんではないことを熱心に論じていて、それにはなるほど、と納得したのですが。原作のピピンは、賢くて頭も切れるけれど、若く育ちが良いために少々考えなしで衝動的なのだ、というような内容でした。
そして、そのピピンの若さゆえの衝動的な面と、その後の成長を説いていたのですが、読んでいて、なんだこの人ピピンファンなんだ、と思ってしまって一気に萎えてしまいました(汗)明らかにメリーについて語るのとテンション違うんだもん・・・
ドイツから帰ってきて、久々に今度はエオウィンの章をちらっと読んでみましたが、原作のエオウィンが戦いに行った理由について、私の解釈と全然違うことを書いていたので早々に挫折してしまいました。そもそもエオウィンの章のタイトルが「Eowyn as Action Hero」ですよ・・・(汗)もっと読んだら面白い部分もあったかもしれませんが、読む気をなくしてしまいました。
そして最後にレゴラスとギムリのところを読んでみたのですが、これはまあ読めました。レゴラスとギムリが示す、異なる文化の交流と理解について書いていたのですが、そういうのを「英雄性」とこじつけて書くのはどうなんでしょうか・・・かなり苦しいと思ったんですが(汗)
そんなこんなで、せっかく買ったけれど挫折してしまいました(汗)
日本語だったら、つまらなかったり合わなかったりしてもとりあえず最後までは読めたと思うんですけど・・・残念です。HoMEシリーズとかに比べたらはるかに読みやすい英語だったんですけどね~。逆にHoMEがこの程度の英語だったら、面白くて読み進めたような気もします(汗)
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