ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

BBCラジオドラマ感想総括:脚本のこと

2005年08月08日 | 指輪物語&トールキン
一日開いてしまいましたが、ラジオドラマ感想の総括、脚本のことなどを書いてみます。
ラジオドラマは、実はPJ映画のSEE版とたいして時間違わないんですよね。というわけで、カットされている部分も実は似たようなものだったな、と思いました。トム・ボンパディルはもちろん、ガン=ブリ=ガンやベレゴンド、ベアギルも出てこないし。(ベレゴンドは出て来てたんですっけ?(汗))まあ、ホビット庄の掃蕩はありましたけど。
ただ、PJ映画のようにあっと驚く改変はありませんでしたね、もちろん(笑)ちょっと違和感というところはありましたが、許せないなんてことはないですし。
ストーリーをなるべく時系列に並べているあたりはPJ映画とも共通していて、やはり映像やドラマにするとこういう作りにするのが自然なのかな、と思いました。そもそも原作の、フロド・サムルートとその他ルートを二つの分ける書き方ってすごく特殊だと思いますし。
ラジオドラマでは、「終わらざりし物語」や追補編に出てくるエピソードも忠実に時系列順で取り入れていたのが印象的でした。ナズグルがアイゼンガルドにやってきて、ホビット庄のことを知るシーンとか。FotRではガンダルフがミナス・ティリスに行った時にもうデネソールに会っていたり、アイゼンガルドから逃げた後、飛蔭をもらうためにセオデンに会っていたりしていたのが面白かったですね。このあたりはブライアン・シブレイのこだわりを感じるというか(笑)
キャラクターを膨らませるようなオリジナルな台詞の挿入も、PJ映画と共通する部分だったかもしれません。やはり、単に原作に忠実なだけでなく、原作に思いいれしつつのオリジナルがあった方が楽しいですよね。
特に指輪棄却後をゆっくりやってくれたのが嬉しかったですね。他は結構駆け足のところもあったのに。PJ映画はむしろ途中を膨らませていたと思いますが。(余計なオリジナルもありましたけどね・・・(汗))
ただ、やはり原作には及ばないなあ、という場面も多々ありました。PJ映画みたいに腹を立てることはないけれど、「あれ?」というような・・・
木の鬚とメリピピのエピソードは、PJ映画みたいなエントの改変ぶりはなかったけれど、木の鬚がメリピピに心を動かされるあたりはあまり描かれていなくて残念でした。
エオウィンが魔王を倒すあたりも、映画よりはいいんですが、メリーが恐怖を振り払うあたりがやはり描き足りなかったなあと。ペレンノール野に向かう途中、何で来てしまったんだろうと自問する場面もなかったと思うし。魔王を倒す時の「メリー助けて!」「エオウィン、今だ!」みたいなやりとりもちょっとな~(汗)セオデンとの絡みも足りなかったし。私がメリーファンだから不満なだけ?(汗)
メリーに比べて、ピピンは原作よりも健気でかわいいイメージだったんですが(笑)ラジオドラマのピピン好きですねえ。
そして、一番疑問があるのはホビット庄の掃蕩でした。フロドが水戸黄門のように、戦わないけれど存在感たっぷりな感じで(汗)。まあ、映画ほど許せない改変ではなかったんですけど、単なるホビットたちの凱旋の物語のように思えたのが残念でした。
感動して泣けたところもいくつかあったのですが、時間かけて聞きすぎて忘れてしまってるかも(汗)ボロミアの死とか感動した記憶があるのですが(汗)またじっくり聞き直したいです。

あと、音楽が色々と印象的だったのですが、時間切れでこれまた後ほど・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする