ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

二グルの木の葉

2003年10月28日 | 旧指輪日記
まず昨日の日記の訂正です。RotKサントラのDVDつきの限定バージョン、11/9発売とか書いてしまいましたが、12/9の間違いでした(汗)やっぱり日本が世界で最初に聴けるらしいです。うーむ(汗)まあちょっぴりは嬉しいですけど(笑)

さて、「シルマリル」はベレンとルーシエンの物語が終わり、トゥーリンの話に入ったところでまた中断を余儀なくされました。というのも、池袋西武のブックスリブロに寄ったら、このところ置いてなかった「農夫ジャイルズの冒険」が入荷していたのです。
まず最初に「二グルの木の葉」を読みました。「或る伝記」で触れられていたのを読んで以来、すごく読みたいと思っていたのです。
実際読んでみると、「或る伝記」を読んで知っていなくてさえ、大木を描こうとした二グルがそのままトールキン自身の姿であることがバレバレというか(汗)その辺はすごくわかりやすかったです(汗)
前に、トールキンが芸術活動と普通の社会生活を悩むことなく両立できたタイプの芸術家だ、なんてこと書きましたが、そんなことない、悩んでたんですね。まあ、トーマス・マンとは逆の、「芸術に没頭したいのに社会生活に追われてしまう」ことに対しての悩みですが。
この作品は「指輪物語」を書いている最中に、完成できないのではという不安にかられて書いたものだそうです。「指輪」は完成しましたが、「シルマリルリオン」もUTも結局未完のままトールキンは世を去ったわけで、そういう意味では結局この短編の通りになったということなのでしょうか。
二グルが自分の描いた木の背景にあった山並みの向こうへ旅立つ最後には、なんだかちょっとじわっと来てしまいました。トールキンも、この世を去った後、自らが生み出した中つ国の中へと旅立って行ったのかなあと想像して・・・
この作品は、トールキンが自分の創作家としての魂の救済のために書いた物語なんじゃないか、なんて思いました。
そう言えば、オックスフォードの写真を霊感の強い友達に見せたところ、結構ヤバイ場所があったようなのですが(ホリウェル通りの家やマートン・カレッジがヤバいらしいです(汗))、なぜかトールキンのお墓は全然平気だそうです。トールキンの魂はすっかり成仏?して、中つ国で楽しくやっているのかもしれませんね。

コメント
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