普天間移転の政府案は民意を全く解っていない (010.05.09)
鳩山総理は昨年から普天間の移転について、移転の必要性に付いてアメリカのオバマ大統領と話し合い、オバマ大統領も了承して「よく話し合って、決めましょう」と言う事である。
それも、既に自民党政権下では、キャンプスワッブへの移転が“合意”されていたにも拘らず、「政権交代」によって、振出から考えたいと言う鳩山内閣の意向を尊重してアメリカも対応してくれていたからである。
従って、沖縄住民に取っては、政権交代前はアメリカさんに楯突くことも出来ない自民党政権下では仕方が無いとキャンプシュワブへの移転に半諦めの状態であったが、政権交代後、振り出しに戻って民意を反映させた移転の交渉をする事を聞かされ、これは、基地の無い昔の沖縄に戻れる可能性が出てきたと、大喜びで新政権を迎え入れたのだと思います。
従って、民意は、当然日本からの撤退を先ずは主張するのが第一の事で、その中で、アメリカの言い分もある事だから、「期日の問題」や、「撤退費用」の問題等々、条件交渉の中で煮詰めて行くものと思っていたに違いない。
従って、先ずは「撤退を望む」と言う基本的な姿勢を示す事が重要であるのに、その交渉は何もせず、行き成り国内での移転先を何処にするかを、自治体との話し合いに持っていったのである。自治体側は鼻から「前面撤退」を望んでいるから「基地はもう要らない」と言う姿勢に徹しているのである。
鳩山総理は、今は言えないが私には「腹案がある」と漏らしていて、国民に“あ!”と驚く解決策が在るのかと期待を持たせる発言があった。
我々も、どの様な案かと推察をしていたが、若しかすると、「グアムの近くのサイパン島への移転案かと想像していたのである。
と言うのも、「サイパン案」は地元の知事(フィティアル知事)が、普天間の海兵隊4000人とその家族も受け入れ、航空、陸上、後方支援の部隊を含む普天間基地の全ての役割を担っても良い」と語っているからである。
無論サイパンは、アメリカの支配下にあるから、米政府の支援と支持がないと何も出来ない」と言っている、当然の事である。 アメリカ政府に働き掛けるのは鳩山総理が直接働きかける事から、この話がスタートする事になるのだ。
私は、総理の腹案は裏でこの事を画策しているのかと、期待をしていたのである。
ところが、驚いたのは、5月末まで、あと半月を残す今頃になって、移設先は辺野古沖で、杭打ち方式の滑走路建設を行い、海兵隊の一部は鹿児島県の「徳之島」に移す程度の話を発表した事である。
この様な話に、沖縄・鹿児島住民は、「納得」どころか、「怒り」の声を上げている。
当たり前のことである。
サイパンへは社民の阿部知子氏と国民新党の下地幹郎氏が下見に行っている。帰国の記者会見で「政府には、勇気を持って米国政府と交渉に臨むよう働きかけたい」と言っていた。 鳩山総理はこの言葉に耳を傾けなかったのであろうか。
民意を尊重すると言っていた総理は、住民の民意を踏みにじる行為である事を、何にも感じないのであろうか。これでは、一国の政治を総理として全うする事は出来ないのではないでしょうか。
「ただ!ただ!ガッカリするだけで、呆れるばかりだ」。
(えびなたろう)
鳩山総理は昨年から普天間の移転について、移転の必要性に付いてアメリカのオバマ大統領と話し合い、オバマ大統領も了承して「よく話し合って、決めましょう」と言う事である。
それも、既に自民党政権下では、キャンプスワッブへの移転が“合意”されていたにも拘らず、「政権交代」によって、振出から考えたいと言う鳩山内閣の意向を尊重してアメリカも対応してくれていたからである。
従って、沖縄住民に取っては、政権交代前はアメリカさんに楯突くことも出来ない自民党政権下では仕方が無いとキャンプシュワブへの移転に半諦めの状態であったが、政権交代後、振り出しに戻って民意を反映させた移転の交渉をする事を聞かされ、これは、基地の無い昔の沖縄に戻れる可能性が出てきたと、大喜びで新政権を迎え入れたのだと思います。
従って、民意は、当然日本からの撤退を先ずは主張するのが第一の事で、その中で、アメリカの言い分もある事だから、「期日の問題」や、「撤退費用」の問題等々、条件交渉の中で煮詰めて行くものと思っていたに違いない。
従って、先ずは「撤退を望む」と言う基本的な姿勢を示す事が重要であるのに、その交渉は何もせず、行き成り国内での移転先を何処にするかを、自治体との話し合いに持っていったのである。自治体側は鼻から「前面撤退」を望んでいるから「基地はもう要らない」と言う姿勢に徹しているのである。
鳩山総理は、今は言えないが私には「腹案がある」と漏らしていて、国民に“あ!”と驚く解決策が在るのかと期待を持たせる発言があった。
我々も、どの様な案かと推察をしていたが、若しかすると、「グアムの近くのサイパン島への移転案かと想像していたのである。
と言うのも、「サイパン案」は地元の知事(フィティアル知事)が、普天間の海兵隊4000人とその家族も受け入れ、航空、陸上、後方支援の部隊を含む普天間基地の全ての役割を担っても良い」と語っているからである。
無論サイパンは、アメリカの支配下にあるから、米政府の支援と支持がないと何も出来ない」と言っている、当然の事である。 アメリカ政府に働き掛けるのは鳩山総理が直接働きかける事から、この話がスタートする事になるのだ。
私は、総理の腹案は裏でこの事を画策しているのかと、期待をしていたのである。
ところが、驚いたのは、5月末まで、あと半月を残す今頃になって、移設先は辺野古沖で、杭打ち方式の滑走路建設を行い、海兵隊の一部は鹿児島県の「徳之島」に移す程度の話を発表した事である。
この様な話に、沖縄・鹿児島住民は、「納得」どころか、「怒り」の声を上げている。
当たり前のことである。
サイパンへは社民の阿部知子氏と国民新党の下地幹郎氏が下見に行っている。帰国の記者会見で「政府には、勇気を持って米国政府と交渉に臨むよう働きかけたい」と言っていた。 鳩山総理はこの言葉に耳を傾けなかったのであろうか。
民意を尊重すると言っていた総理は、住民の民意を踏みにじる行為である事を、何にも感じないのであろうか。これでは、一国の政治を総理として全うする事は出来ないのではないでしょうか。
「ただ!ただ!ガッカリするだけで、呆れるばかりだ」。
(えびなたろう)