原子炉「もんじゅ」の運転開始! (010.05.06)
現在の原子力発電に使われている、軽水炉での原子炉はウラン235を使うが、天然ウランの中には、ウラン235は0.7%しか含まれず、大半は燃料として使えない、燃えないウラン238が99.3%含んでいるのである。
従って、軽水炉型の原子炉ばかりだと資源的にも100年ぐらいで、枯渇してしまう事が言われている。
今回の日本の技術で開発が進められている「高速増殖炉」は燃えないウラン238を燃えるプルトニウム239に変換して稼動し消費した燃料以上に燃料を生み出すと言う画期的なもので、ウラン資源の利用効率は100%以上と言う事である。
その原理は、ウラン238は中性子を吸収する事で核分裂しやすいプルトニウム239に変わると言う性質を持っている。 また中性子の当たるスピードが高速であればあるほど飛び出す中性子も多く、この二つの性質を利用する事によって消費される燃料以上にプルトニウム239が作られると言う事である。
こうして、高速増殖炉では、高いレベルの放射性廃棄物を燃料として使用できるので軽水炉型での使用済み廃棄物を利用する事が出来ると言う事と最終的には廃棄物の有害度を低減し、環境に与える負荷も少なくてすむと言うものであります。
今後世界規模でのCO2削減目標の一つに原子力発電に頼るところが大きいが、原子力の一番問題点は、安全性と、廃棄物の処理問題である。
安全性についてはある程度技術的な研究の進歩で、防げるが、廃棄物の処理に付いては天然ウランの0.5%しか利用できない現状ではコストアップと其の数十倍の廃棄物処理の問題が先行きの進展を行き詰ませる原因になっている。
従って、高速増殖炉技術の問題は、避けて通れない物として、必ず確立する必要があります。日本は目下この面で、世界の先端を切って居ることから、今回の高速増殖炉「もんじゅ」の運転再開は、大きな期待が寄せられるところである。
「もんじゅ」は14年間休止していたので、今回の稼動も2ヶ月半ぐらいで臨界温度まで上げて、安全性を確認し、その後は一旦停止して、次の段階の準備に入り、来春にはタービンを回して発電する出力運転を行う計画と言う事です。
そして2013年からは本格運転に入る見通しとの事である。
民主党政権下においても今後日本のエネルギー問題の中核を担う原子力に対する、世界的先進技術を、高速増殖炉の成功に再起を賭けて欲しいと思っている。
(えびなたろう)
現在の原子力発電に使われている、軽水炉での原子炉はウラン235を使うが、天然ウランの中には、ウラン235は0.7%しか含まれず、大半は燃料として使えない、燃えないウラン238が99.3%含んでいるのである。
従って、軽水炉型の原子炉ばかりだと資源的にも100年ぐらいで、枯渇してしまう事が言われている。
今回の日本の技術で開発が進められている「高速増殖炉」は燃えないウラン238を燃えるプルトニウム239に変換して稼動し消費した燃料以上に燃料を生み出すと言う画期的なもので、ウラン資源の利用効率は100%以上と言う事である。
その原理は、ウラン238は中性子を吸収する事で核分裂しやすいプルトニウム239に変わると言う性質を持っている。 また中性子の当たるスピードが高速であればあるほど飛び出す中性子も多く、この二つの性質を利用する事によって消費される燃料以上にプルトニウム239が作られると言う事である。
こうして、高速増殖炉では、高いレベルの放射性廃棄物を燃料として使用できるので軽水炉型での使用済み廃棄物を利用する事が出来ると言う事と最終的には廃棄物の有害度を低減し、環境に与える負荷も少なくてすむと言うものであります。
今後世界規模でのCO2削減目標の一つに原子力発電に頼るところが大きいが、原子力の一番問題点は、安全性と、廃棄物の処理問題である。
安全性についてはある程度技術的な研究の進歩で、防げるが、廃棄物の処理に付いては天然ウランの0.5%しか利用できない現状ではコストアップと其の数十倍の廃棄物処理の問題が先行きの進展を行き詰ませる原因になっている。
従って、高速増殖炉技術の問題は、避けて通れない物として、必ず確立する必要があります。日本は目下この面で、世界の先端を切って居ることから、今回の高速増殖炉「もんじゅ」の運転再開は、大きな期待が寄せられるところである。
「もんじゅ」は14年間休止していたので、今回の稼動も2ヶ月半ぐらいで臨界温度まで上げて、安全性を確認し、その後は一旦停止して、次の段階の準備に入り、来春にはタービンを回して発電する出力運転を行う計画と言う事です。
そして2013年からは本格運転に入る見通しとの事である。
民主党政権下においても今後日本のエネルギー問題の中核を担う原子力に対する、世界的先進技術を、高速増殖炉の成功に再起を賭けて欲しいと思っている。
(えびなたろう)