きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

愚かな首相には付いて行けない

2010-05-28 11:02:54 | Weblog
愚かな首相には付いて行けない       (010.05.28)
 
いよいよ切羽詰まった、状態になって、国の安全保障問題だからと、普天間基地問題に関する、各都道府県の知事さんを集め、ただただ「お願いする」の一点張りで“協力お願い”の全国知事会を開いた。

鳩山首相は、自分から「愚かな首相かも知れませんが」と言っておられるが、一国の行政を預かる首相には、先ず国民の意向を十分斟酌した中で自分の考と融合させた決意政策を持って、説得に当たれば、国民は付いてゆくのが通常である。

其の為には、基地問題に付いて、先ずアメリカと安全保障に関する基本的な話し合いがあって、それに即した軍事基地の必要性と配置問題が浮上して来るのである。
その様な手順を全く踏まず、ただ米軍の基地を、「普天間だけに今まで苦労かけたから何処かで持ってくれないか」と言っても何処でも反対するのは、当然の事である。

アメリカとの合意は、自民党時代に合意した物があって、其れが宜野湾市のキャンプシュワブ問題である。日米合意はそれ以外には無いから、鳩山総理がそれ以外の移設案を望むのであれば、先ずはアメリカと合意案の見直しを行わねばならないのは当然の事である。

その様な話は1回も行わずに先の合意をぶち壊して、国外や県外等々、の話を自分ひとりで遣っていて、話が纏まるはずが無いのは誰でも解ることである。
其れだけに、頭の良い鳩山さんだから、国民を“あっ!”と言わせる素晴らしい奇抜な腹案を期待し、また其れを信じていたのである。

5月末も、刻々と近づくに連れて、“まだか!まだか!”と思っていたが、此処へ来てやっと出てきた物が、前回合意と同じ案で、お詫びとお願いだけの物であったから、国民の落胆は、限りなく大きい。

昨日の知事さんの集まりも40%が欠席し、難しい問題には関わりたくないと言う姿勢だ、鳩山総理は、完全に「愚か者扱い」にされている。

無論、国の防衛問題であるから、自国を守るためには、自治体の長である知事さんも責任を感じておられるが、鳩山総理からは、何の具体的な説明もなく、長期的なビジョンも示されない事に、石原都知事は「尖閣諸島をはじめ、本当に日米安保は日本の領土を守る抑止力があるのか?」、松沢神奈川県知事は「安全保障の戦略について、首相の方針が示されない中で、基地分散に協力してくれと言われても出来ない」、また橋下大阪府知事は「大阪は基地を負担していないので真っ先に汗をかかないといけない。出来る限りのことをしたい」。と言う意見も出ている。

従って、国の防衛負担は当然国民である以上、ある程度の負担は当然であるが、其の前に日米安保の総合計画と基本的な考えがあって、首相として各県へ分担すべき具体的な提案が無ければ、意味の無いただの集まりだけに終わってしまうのである。
あれだけ、国民を“其の気”にさせて置いての“ひっくり返し”であるから将に「愚かな首相だ!」と言わざるを得ない。
(えびなたろう)