きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

安倍整形外科医院の火災

2013-10-12 11:59:34 | Weblog
安倍整形外科医院の火災     (2013-10.12.)

11日未明、福岡市の安倍整形外科医院から出火し、逃げ遅れた患者10人が死亡した。
その原因は、「通報が遅かった」「初期消火が遅かった」「各階の防火扉も閉まって居なかった」と言う全くお粗末な防火体制が明らかになって居る。

医院の建物は、地下1階、地上4階で、2階以上は入院患者の病室や医師・看護師の住まいに成っていて、死者の多くは高齢の入院患者であると言う。

今回の火災ではスプリンクラーが設置されておらず、20床未満の医院は消防法で延べ床面積6000平方メートル以上に設置義務があるとされている。

しかし、消防関係者の話では、「6000平方メートル以上の診療所は殆どなく、実質的には診療所に設置義務は殆どないに等しい」ということである。スプリンクラーの効用は大量の散水で消火効率も良く、犠牲者も生まない、と言われているだけに、特にこの様な体の動けない高齢者の多い施設には無くてはならない物ではないでしょうか。

今回の火災での死亡者は殆どが高齢者で、自身の病室のベッド上で心肺停止の状態で見つかったと言う事である。そして、死因は殆どが一酸化炭素中毒の可能性が高いと言われている。

火災に対する杜撰な管理体制も指導強化が必要かも知れないが、設備面に於いても、被害の実態に合わせた、十分な見直しが必要では無いでしょうか。

聴けば、腰や足などを痛めた高齢者の多くは治療に専念し、退院を心待ちにしていた人が多かったと言う事で、真に、痛ましい惨事であると言うべきです。
(えびなたろう)