きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

第3号被保険者制度の不公平

2011-03-04 06:42:48 | Weblog
第3号被保険者制度の不公平     (2011.03.04.)

サラリマンの妻が加入している「国民年金第3号被保険者制度」の切り替え漏れで、その救済方法に、異論が相次ぎ出てきた。

切り替え手続きが必要である事を、周知しなかった社会保険庁のミスで、手続き漏れが、数十万から100万人も居ることが分かり、それではと、その救済方法で、2年分を遡って支払えば救済すると言う処置が、またまた真面目に支払って来た人からの不公平感に異論が出て、総務省の年金業務監視委員会からも見直しの必要性が認められると言う結果になった。

旧社会保険庁時代の出鱈目管理が、未だに後を引いており、手続き漏れの多さにびっくりして、その救済策を、取ったのも、国会での議論も何も無く、担当の一課長の段階で、2年分払ってもらえば救済すると言う通達一つで、救済を行ったため、今度は真面目に払っていた人から、不公平の苦情がでたと言う事である。

年金監視委員長の郷原信郎氏は「納めた実態のない人に国民の保険料から払うのはおかしい」と述べ、「課長通知で実施する事は法律違反」と言う見解を示している。

全く当然の事で、誰が見ても不公平である事は明白なものを、「2年遡って払えば払います」と言う課長の判断は、時効の期間が2年である事から、課長通達だけで、取り敢えずの逃げの対策を考えたのだと思います。

公務員と言うのは、自分の立場の逃げ対策として、法律的な逃げ道は知っているが、「国民から集めた保険料である」と言う意識感覚は全く無く、納めていない人にまで年金を支払うと言う、感覚は、考えられない事であります。

国会でも見直し対策に、与野党の議論が揉めていると言う事であるが、この問題は、自公政権時代からのもので、むしろ自民・公明に重大な責任があります。
超党派で国民の納得行く見直しを与野党の枠をなくして、協調し合って何故解決に努力しないのか、国民不在の所で、喧嘩をするのは、もうやめて貰いたいものである。
(えびなたろう)