きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

国連演説「日本は世界の架け橋に」

2009-09-25 11:38:52 | Weblog
国連演説「日本は世界の架け橋に」        (009.09.25.)

鳩山由紀夫首相は国連総会の一般討論演説で、「日本は今回の選挙で、国民が政権交代を選択し経済政策の見直しにより日本経済は復活の、のろしを上げるに違いない」と強調した。
そして、日本に1956年国連加盟が承認された時の首相が、祖父鳩山一郎であり「友愛思想」の提唱者である事を紹介すると共に、日本は友愛精神に基付いて、世界の架け橋になることを宣言、5つの挑戦項目を発表した。
1) 世界的な経済危機
2) 気候変動問題
3) 核軍縮・不拡散
4) 平和構築・開発・貧困
5) 東アジア共同体の構築
である。
鳩山総理は、核軍縮の問題に付いて、オバマ大統領のプラハの演説で、「核を使用した唯一の保有国としての道義的責任」を表明したうえで、「核兵器の無い世界」を提案した事に賞賛を送ると共に、日本についても、唯一の被爆国としての道義的責任を強調する上で、「日本は核兵器開発の潜在能力があるにもかかわらず、核軍拡の連鎖を断ち切る道を選んだ」と高らかに宣言した。
その上で、「私は、今日、日本が非核三原則を堅持する事を改めて誓います」と宣言したのである。

この事は、世界に向けて、改めて、平和を強調する日本の姿勢を示すもので、素晴らしい演説であったと思います。

「核兵器の無い世界!」など、「夢のまた夢!」程度に考えている人からは、真剣に受け止められる事ではないかもしれない。
アメリカの核の傘の下に守られていて、「何を言うか!」と思っている人も居るかもしれない、確かに現実の問題では、難しい事ではあるが、「事の重要性」の問題から考えれば「核兵器を持つ」と言うことを、「最悪の事」であると言う考えに立てば、「相手が核兵器を持っているから自国も核兵器を持つ」と言う考えにはならない筈だ。

「相手が持っていたら、あらゆる方法で、持たせない方向に向けさせる事を考えるべき」で、「相手が持つから自分も持つ」では考え方の方向が逆である事を認識するべきである。

現実の世界では、なかなか、難しい事ではあるが、「核を使用した唯一の国、アメリカの道義的責任」と「唯一の被爆国としての道義的責任」とは共に、人類の消滅にも繋がる、非人道的大量殺戮兵器の恐ろしさを全世界に知らしめる事であると思う。

「抑止力」とはその恐ろしさを心に訴える力である。

前世紀の段階では、核による軍拡競争の時代で、核を持つ事による国の優位性を誇示したが、現世紀の時代は、其れを乗り越えた知恵を人類は持つべき時代であると思います。
(えびなたろう)