きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

鳩山内閣のスタート

2009-09-17 11:41:16 | Weblog
鳩山内閣のスタート        (009.09.17.)

「日本の歴史が変わるという身震いするような感激と、強い責任を併せて感じたところでございます」鳩山首相の記者会見での第一声の言葉である。

祖父鳩山一郎が初代自民党の総裁に就任し、爾来、国民の信頼を受けて続けてきた政権が、半世紀以上に及ぶ一党支配のマンネリ化を生み、彼自身も自民党を飛び出して民主党を結党し政・官・業の癒着構造を批判し続け、改革の為の「政権交代」を叫び続けてきた事が、やっと今回の選挙で国民の圧倒的支持につながり、政権交代が実現し、その新政権が発足した瞬間なのである。

新政権の一番大きな問題は、今までの官僚支配からの脱出で、官僚による「官僚主導」を国民の代表である政治家による「政治主導」に転換する革命的大仕事である。

それだけに、今までの政治慣行の中にドップリト漬かっていた官僚を始め、業界団体は戸惑いを隠せず、また何かに付けて抵抗を示す事と思われるだけに、鳩山新総理は終始緊張した面持ちで「歴史は本当の意味では変わっていません。これからの私たちの仕事いかんだと感じております」と改革への強い意欲を表明している。

その一方で「試行錯誤の中で失敗する事もあろうかと思います」「ある意味未知との遭遇で経験の無い世界に飛び込んでまいります」と降り掛かる試練を覚悟の上での決意表明をし、「国民の皆様方が辛抱強く新しい政権をお育て願えれば大変幸いです」と述べている。

世論調査でも、新政権に対する、思いは、「不安」と「期待」が拮抗しているが其れは当然の事である。 その上で国民は打開の道を選ぶために、「政権交代に」一票を賭けた投票をしたのである。

昨日の新閣僚の発表と各大臣の就任挨拶は、深夜に及ぶもので、官僚の書いたものを読むと言う従来の遣り方と全く異なり、各大臣が夫々担当任務に掛ける思いを自由に力強く発言されている事に心強い信頼感が感じられた。

また、人選も連立政権挙げての布陣で、適材適所、今までに無い強力内閣であると思います。今までの様な「ひも付き内閣」と違い、国民本位の腐れ縁のない政治が実効されることに声援を送り続けたいと思います。

早速、世界各国のからの新政権に対するコメントが報道されているが、各国とも好意的で、未来に向けた新政権への期待の大きさが示されている。
(えびなたろう)