つれづれの記

日々の生活での印象

G7イタリアサミット

2024年06月19日 08時29分28秒 | 日記

  2024年6月19日(水)  G7イタリアサミット

 

 

◆今回のサミットの概要

 昨年の日本広島での開催をうけて、今回は、持ち回り順で、イタリア開催となっている。(下図)

 

 

 参加首脳は、G7+EU2の9名である(下図)

 

  加トルドー  仏マクロン 伊メローニ 米バイデン 日岸田  英スナク

 独シュルツ   EUミシェル                EUライエン

 

  出席首脳9名は、昨年の広島と変わっていないようだ。

 

◆メンバーの拡大

“G7サミットは、「富裕国のエリートクラブ」”との批判があることから、

 ・包括性、友好性を示す

 ・重要案件で、コンセンサスを高める

ため、最近は、非構成国の指導者を招待することが通例となっている。

サミット開催国の意向の下、グローバルサウスの国々、G20構成国や国際機関の関係者などだ。

今回は、エジプト、チュニジア、アルジェリア、ケニア、アフリカ連合(AU)代表、などのアフリカ勢や、南アフリカ、ブラジル、インドなどが参加しているようだ。

 

下図は、拡大メンバーの集合写真だが、  

   後列に、スナク首相  岸田首相  モディ首相、トルドー首相

   前列に、バイデン大統領、ローマ教皇 メローニ首相  

の顔も見えるようだ。

図には入っていないが、会議には、ゼレンスキー大統領も出席している。

 

 

◆主要議題(下図)

      

 

◆首脳宣言

(参照:G7イタリアサミット 首脳宣言採択 ウクライナへ新たな支援明記 ロシアを支援しないよう中国をけん制 _ NHK _ G7サミット.html)

 

 6月15日、首脳宣言を採択して、イタリアサミットは閉幕している。

 首脳宣言では、ウクライナ支援をうたい、制裁で凍結したロシアの固有資産から得られる、500億ドル(日本円で、

 7兆8000億円)を活用し、ウクライナ支援に充てると明記しているようだ。

 ローマ教皇の指摘も踏まえ、AIについて、その活用と規制問題について取り組みを強化していくこととしている。

 

 次回は、カナダで開催予定となっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季語  山滴る

2024年06月17日 16時11分19秒 | 日記

  2024年6月17日(月)   季語 山滴る

 

 

10日ほど前だが、テレビを観ていて、「山滴る」という言葉があることを知った。

NHKのBS放送の、「夏の絶景とグルメ わたらせ渓谷鉄道」である。

 

  

 

ネットで調べたら、「山滴る」は、夏の俳句の季語と分かった。

 

俳句の季語は沢山あるのだが、山に関する季節を表す季語の話が、以下のサイトに出ている。

          (参照:「山笑う」「山滴る」「山粧う」「山眠る」など山のつく面白い季語.html)

 ・春  山笑う(わらう)

 ・夏  山滴る(したたる)

 ・秋  山粧う(よそおう)

 ・冬  山眠る(ねむる)

 

 筆者は、春と冬は知っていたが、夏と秋は初めてである。

 この言葉は、中国の「臥遊録」という著作にある、下記の表現からきているようだ。

  

 春山が淡治(たんや)にして、夏山が草翠(そうすい)にして、秋山が明浄(めいじょう)にして、冬山が惨淡(さんたん)としている様が思い浮かぶことだが、こちらの漢語調よりも、季語の表現の方が、分かりやすい。

 

  ・山笑うは、早春に木々の芽が動き出して、山全体が、ボーッと淡い紫色になる光景だ。

  ・山滴るは、青葉若葉の緑が鮮やかな光景だ。今にも、滴ってきそうな表現が素晴らしい。

  ・山粧うは、山全体が錦に輝く、秋山の光景だ。

  ・山眠るは、雪に覆われた静かな光景だろうか。

 

「風光る」という言葉(季語)も好きである。

これについては、かなり以前だが、当ブログで、下記記事を投稿している。

    風の色は何の色  (2010/1/31)    (無22)

 

記事では、NHKみんなの歌の、「風がきれい」が出来たいきさつについて触れている。

この記事の中で、筆者は、風光る、山笑うが気に入っていると述べているが、この頃は、山眠るは知っていたが、山滴る、山粧う、は知らなかった。

 

改めて、このような言葉(季語)を生み出した、中国と日本の先人達の、素晴らしい感性に脱帽である。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インドのこと

2024年06月14日 11時10分10秒 | 日記

  2024年6月14日(金)  インドのこと

 

 

先日、下記の3記事で、

   世界の総選挙  1 (2024/6/2)    (Q12)

   世界の総選挙  2 (2024/6/4)    (Q13)

   世界の総選挙  3 (2024/6/8)    (Q12)

その1でイギリスの、その2で南アフリカの、その3でインドの、総選挙について、シリーズものとして触れている。

 

本稿は、その3のインドについて、補足することとしたものである。

 

◆宣誓式 

 選挙結果を受けて、インドのモディ首相は、3期目の長期政権を担う宣誓式を、この6月9日に行い、政権が始動したようだ。

 式の状況は、2枚の下図に示すが、普段、表に出てこず、儀礼的な役割が多い、ムルム大統領が進行役の司式を務めたようだ。

           (参照:インド・モディ首相、首都で宣誓就任 3期目を開始 - BBCニュース.html)

  

  

 式には、近隣諸国から、スリランカ、ネパール、バングラヂシュ、モルジブの首脳が出席したようだが、係争中の紛争を抱える、パキスタンと中国は欠席したようだ。

 

式では、首相は、「憲法と法に従い、あらゆる人に対し、ひいきも悪意もなく、正しい行いをする」と述べたようだ。

 また、「インドの主権と一体性を守り、憲法への忠誠によって統治する」と約束したという。

 世界やインドの抱える諸問題を思うとき、極めて意味深な言葉だろうか?

 

◆閣僚名簿

翌10日には、新政権の閣僚名簿が発表されている。

  外相、内相、財務相、国防相の重要閣僚を留任させ、30の閣僚ポストの内、5を連立与党に割り振ったようだ。

   

 モディ首相は、初代のネルー首相のような、長期政権を目指すと言われている。

 

 

◆インドの地名

インドの地名で、以前に覚えた地名と現在の地名とで、異なる都市がある。

手持ちの世界地図帳にもあるのだが、以下のようだ・

   以前の地名    現在の地名

   カルカッタ    コルコタ

   マドラス     チェンナイ

   ボンベイ     ムンバイ

これらの3都市は、往時の東インド会社の主要都市だったようで、

  ・カルカッタはベンガル地方、

  ・マドラスはインド東海岸、 

  ・ボンベイは、インド西海岸

を、下図のように管轄したようだ。

  

 

 ◆インドの国境紛争

 インドには、カシミ-ル問題という、根の深い、国境紛争がある。

 筆者は、インドと中国間の問題と思っていたが、インドからパキスタンが独立する時の、いざこざの後遺症などもあり、3国がからんだ、複雑な紛争のようだ。

 ネットにあるカシミール地方の地図は、下図だが、インド、パキスタン、中国の、実効支配地域が表示されている。

 

   

 カシミール地方は、全体としては、山岳地帯で、とくに、資源問題などはないようだが、特に、インドとパキスタンの間で、宗教や民族問題がからむ争いがあり、印パ戦争を何度も行っている。

 

◆インドの思い出と印象

筆者は、インドをイド訪れたことは無く、少し以前なるが、欧州出張の帰路、南周りで飛んだ時、ボンベイ(現ムンバイ)上空で、貧しげな草葺き屋根の住居が、びっしり建っていたのが忘れられない。

ガンジス河での沐浴や、水葬の話は、印象的だ。

 

多様な宗教*や、現在も根強く残る身分制(カースト制度)の中で、年齢層が若いインドが、今後、大いに成長していくことを期待したい。

不思議な魅力を感じる国であり、今般、その感を強くしたことだ。

 *仏教の開祖である釈迦は、北インドで誕生している。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の用語と熱中症

2024年06月12日 17時10分20秒 | 日記

 2024年6月12日(水) 季節の用語と熱中症

 

 

梅雨入りや、熱中症が話題になる季節だが、今回は、季節の用語と、熱中症のことを取り上げる。

 

 

◆季節の用語

 暑さ寒さに関して、以下の気象用語がある。 

 

・夏日   最低気温が0度以上   水が温み、魚達が動きだす

 真夏日  最高気温が25度以上  やや汗ばむ季節

 猛暑日  最高気温が30度以上  かんかん照りの暑さ (酷暑日は俗語のようだ)

 熱帯夜  最低気温が25度以上  暑さで寝苦しい夜

 東京都の猛暑日は、長期的に見ると下図のようで、増加傾向にある。

  

  

 

 ここ数年でも、下図のように、傾向は同じで、年々、暑さが増しているようだ。

  

 

     

 

・冬日   最低気温が0度以下   朝方が寒くなり、氷が張ることも

 真冬日  最高気温が0度以下   日中もかなり寒い

 札幌では、平年の冬日日数は、124.8日で、真冬日日数は、45.0日とある。

 東京では、平年の冬日日数は、20.5日で、真冬日は、1967年以降、無いと言う。

 

 

日本では、暑さに関しては、色んな用語があるが、寒さに関する用語だが、筆者の思い付きだが、猛暑日に相当するような寒さの日で、最低気温が、例えば、マイナス10度以下の日は、「厳寒日」としたらどうだろうか。わが国では、季節の挨拶で、厳寒の候、極寒の候という言葉が使われているので、面白いかも知れない。

日本では、札幌では、往時は、-28.5度まで下がったことがあるが、近年は、都市化によるで、ヒートアイランド現象などで、寒さが緩和されているようで、この用語が使われる機会は、稀にしかこないかも知れない。

 

 

・季節の変化の推移

 季節の変化と用語との関係は、以下のようになるだろうか。

 

 立春を過ぎるころから、次第に暖かさが増し、最低気温が0度を越える、夏日が現れる。

 5月頃から、日中の最高気温が25度を越える真夏日が多くなる。

 最高気温が、30度を越える猛暑日は、7月から多くなり、眠れない熱帯夜が続く。

 

 秋の彼岸過ぎ頃から、涼しさが加わり、朝方は、次第に寒くなる。

 最低気温が0度以下となる、冬日には、水面に氷が張る。

 

 

◆熱中症

熱中症とは、高温多湿の環境によって引き起こされる、体調不良の状態の総称おことという。熱中症は、人間の動作との関連で、二種類に分類されることがある。

 ・非労作性熱中症 :日常生活の中でおこる熱中症

 ・労作性熱中症  :スポーツや仕事などの活動の中でおこる熱中症

                          (参照:熱中症 - Wikipedia.html)

また、熱中症の種類としては、以下のようなものがある。

 ・日射病

 ・熱痙攣(けいれん)

 ・熱疲労

 ・熱射病

 

対処法としては、救急搬送後は、医療機関に任せることとなる。

搬送以前に異常が感じられた場合は、水分補給や、適切な冷房使用などが求められる。

 

熱中症による救急搬送数は、全国的にも(下図)、東京都内でも、上昇傾向のようだ。

 

 

◆WBGT

・提案

WBGTとは、Wet―Bulb Grobal Temperatureの頭文字であるが、1954年、アメリカ カリフォルニアの海軍訓練所の、ヤーグロウ(Yaglou)と、ミナード(Minard)により、蒸し暑さを表す指標として提案され、その後、1982年に、ISOで規格化され、日本を含む、各国で使われている。

 

 ・下図のような測定装置で3つの温度をはかるようだ。

    

       (参照:環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数(WBGT)の測定方法など詳しい情報.html)

 

    

 

ここでの3種の温度は以下

 

  湿球温度  湿った布をかぶせた温度計で測定  Tw

        NDT:Normal Dry―Bulb Temperature 

        湿球のまわりの気化熱で温度が下がる

  黒球温度  黒い球の中の温度計で測定   Tb

        GT:Globe Temperature

        黒球で周辺からの輻射熱を測定する。 

  乾球温度  通常の温度計で測定  Ta 

NDT:Normal Dry―Bulb Temperature 

 

・計算式

これらの温度を用いて、WBGTを計算する、計算式は以下。

  0.7×Tw+0.2×Tb+0.1×Ta  (屋外での測定時)

   湿度の効果  輻射熱の効果 気温の効果

計算では、湿度の効果が、極めて大きいようだ。

 

WBGTの単位は、℃だが、指標としては、単位無しで使われる場合も多いようだ。

 

 

◆熱中症予防の行動指針

 熱中症予防のために、WBGTを用いたいくつかの行動指針が、公表されている・

  ・日常生活面については、下図。

      

   

 ・学校で運動を行う時などの運動指針

  

      

 WBGTが31を超えた場合は、運動は原則中止とある。

 

 ネットには、ほぼ同様の、下図のような記事が、いくつか出ている。

  

    

    

 

 ・WBGTと熱中症患者発生率との相関を示したのが下図で、WBGTが、29~30になると、患者発生率が急激に高くなるようだ。

  

 

  真夏には、30℃を超える日もあり、このWBGTと気温とを、混同しそうだ。

 

 

  まだ6月半ばなのに、今日は、30℃を超えた地域もあったようで、いよいよ、熱中症の季節である。

  熱中症に罹ることのないように、我が身や家族の行動に気を配りながら、日々を過ごすこととしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

佐渡島の金山

2024年06月10日 07時22分43秒 | 日記

  2024年6月10日(月)  佐渡島の金山

 

 

つい先日、佐渡島の金山の世界遺産登録に関し、イコモスから、「情報照会」について連絡があったと報道された。

イコモスからの情報連絡に関しては、以下の4つの区分があるようだ。

  「勧告」 「情報照会」 「登録延期」 「不登録」

この中で、「勧告」は、提出した推薦書通り、そのまま登録されるが、「情報照会」は、指摘された事項を修正し、イコモスの意向に添えれば、登録の方向となるようだ。

 今年、7月21日~31日に、インドのニューデリーで開催される予定の、第46回世界遺産委員会で審議されるようだ。

 順調に進めば、今委員会で登録されると言われている。

 

日本から提出した推薦書では、「佐渡島の金山」は、以下の、2つの構成資産からなっているようだ。

      (参照:世界文化遺産目指す「佐渡島の金山」イコモス 情報照会の勧告 _ NHK )

 ・西三川砂金山(にしみかわさきんざん)

 ・相川鶴子金銀山(あいかわつるしきんぎんざん)

 

 佐渡島の主な金銀山の歴史は下表のようで、これらの位置を、佐渡島の地図上で示す。

   

    

 

今回提案した推薦書での構成資産は、西三川砂金山と、相川金銀山となっている。 

 

相川金銀山のシンボル的な景観が、下図の、道遊の割戸(どうゆうのわりと)である。競って手掘りで進めた結果、山頂から、図のような大きな隙間ができたようだ。

  

    

イコモスは、「完成された手工業で、採鉱と製錬技術を継続した、アジアで例を見ない事例として、世界遺産への登録を、考慮するに値する」としている。

一方、今回指摘されている事項は、以下の3点という。

 ・完全性、真実性を満たすため、江戸期より後の証拠が大部分を占める一部の地区を除く

  こと

 ・相川鶴子金銀山の資産を保護するための地域を沖合に拡張すること

 ・鉱業権の所有者が商業採掘を再開しないという明確な約束を示すこと

 

指摘事項の具体的内容は手許に無いので不明だが、これらについて関係者が、真摯に取り組むことが期待される。

 また、“鮮半島出身の労働者が。強制的に働かされた場所だ”として、韓国が反発した経緯があり、これについても、政府の丁寧な対応が求められる。

 

 

数年前、佐渡金山に関し、以下の記事を投稿したことがある。

  佐渡金山 世界文化遺産推薦へ   (2022/2/1)    (T44)

 

この時は、すんなり登録されると期待していたのだが、理由は不明だが、実現せず、今回、

再チャレンジする事態になっている。

 

 

我が国の世界遺産は、現在、4件の自然遺産と、20件の文化遺産がある。

佐渡金山が、無事登録され、21件目の文化遺産となることを期待したい。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする