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つれづれの記

日々の生活での印象

流浪の民に寄せて

2022年05月18日 06時53分35秒 | 日記

2022年5月18日(水)  流浪の民に寄せて

 

 

〇先日夜、合唱曲「流浪の民」の夢をみた。自分で歌ったことはないが、よく知っている曲だ。家内は、高校生の頃から知っていて、合唱サークルでも歌っているという。

 

ネットで調べたら、この曲は、著名なドイツの音楽家 ロベルト・シューマンが作曲している。シューマンと言えば、子供の情景の「トロイメライ」でよく知っている。

流浪の民の歌詞は、ドイツの詩人、エマニュエル・ガイベルの詩という。原語はドイツ語だが、明治40年に、石倉小三郎氏が、翻訳を発表しているようで、下記に出ている。

(流浪の民 歌詞の意味・和訳 合唱曲  世界の民謡・童謡.html )

 

歌詞の始まりは、以下だ。七・五調を基本にしている、言葉のリズムが素晴らしい。

♪ ぶなの森の葉隠(はがく)れに 宴(うたげ)寿(ほが)ひ賑はしや

  松明(たいまつ)明(あか)く照らしつつ 木(こ)の葉敷きて うついする

  これぞ流浪の人の群れ 眼(まなこ)光り髪清ら

  ニイルの水に浸されて きららきらら輝けり ♪                       ♪

      ---以下 省略----

寿という字は良く見るが、手持ちの広辞苑によれば、ことほぐ、という意だ。ほぐ、

ほがう、とも言うようだ。

うついするは、聞き慣れない言葉だが、坐り込む、と言った程の意味だろう。

石倉氏の、文語調の超意訳に驚いたことだが、この歌詞で、現在もよく歌われているうだ。

 

原語と、石倉氏の訳を対比した、下記サイトも見つかったが、これ以上、詳細には立ち入らないこととしたい。

(「流浪の民(合唱)」の解説(歌詞・和訳)   原語と石倉訳の対比.html )

 

〇ジプシーと音楽

誰でも聞いたことがある、ツイゴイネルワイゼン(Zigeunerweisen)は、

ドイツ語で、下記サイト

(「ツィゴイネルワイゼン」とはどういう意味?ドイツ語で「Zigeunerweisen」と記述するとの事。)

によれば、

  Zigeuner:ジプシー(ロマ)

  Weisen:旋律

の意のようで、スペインの音楽家 サラサーテの作曲になるものだ。

改めて、手持ちのCDで聞いてみると、以下の三部構成になっている。下記のネットの解説記事を参照。(ツィゴイネルワイゼン - Wikipedia.html)

  第一部 物悲しいながらも堂々とした旋律

  第二部 印象的なリズムで、解説書によれば、ハガリー民謡に題材をとっているようだ

  第三部 急速なテンポの技巧的な奏法。リストのハンガリー狂詩曲の旋律に使われているという。

 

上述の、石倉小三郎訳の、流浪の民の歌詞の最後は以下である。

♪ 慣れし故郷を放(はな)たれて 夢に楽土(らくど)を求めたり

  東(ひんがし)空(そら)の白(しら)みては 夜の姿かき失(う)せぬ

  ねぐら離れ鳥鳴けば いづこ行くか流浪の民  ♪

居場所を定めず、さすらう人たちの様子が浮かび上がってくる。

 

〇世界のロマの人たち

流浪の民は、一般には、「ジプシー」(jipsy)と呼ばれるが、差別用語とも言われて、最近は、あまり使われず、「ロマ」(roma)と呼ばれるようだ。

下図は、ロマの旗で、地理的な国ではなく、民族を現していると言う。

 (ロマの人々 - ウィキペディア.html 参照)

 

流浪の民だけに、ロマの人たちがどの位いるのか、正確なデータはないようだ。

ロマの人たちの世界の人口は可なり不確定で、下図にある一覧は、世界の人口だが、世界全体では、1000万~2000万人とも言われている。

(ロマの人々 - ウィキペディア.html を参照)

 

下図は、ロマの人口を、欧州の国別に示したもので、東南欧の、バルカン半島地域に多いようだ。(ロマ人(ロマ族)|ジプシーと軽蔑される人々の生活・歴史・特徴 _ 世界雑学ノート.html 参照)

 

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