つれづれの記

日々の生活での印象

ウクライナのこと  その7

2022年04月10日 07時53分25秒 | 日記

  2022年4月10日(日)  ウクライナのこと  その7

 

 

G7や、NATOの外相会議、などなど、連日、ウクライナのニュースが続いている。

 

〇つい先日は、ウクライナからの難民20人が、ポーランド経由で、はるばる、日本に到着。

林外相が、ポーランド政府と調整し、政府の予備機で、大臣と同時に到着。

日本には、別途来た人も含めて、400人程の避難民がすでに在留しているようだ。

UNHCRによれば、ウクライナから国外に脱出した人たちは、400万人をこえているといい、その内の、ほんの一部が日本にきている。

日本では、公的機関が受け入れているが、ドイツでは、一般家庭で受け入れていると言う。

距離の違いもあるが、ウクライナと陸続きの諸国の対応の違いだろうか。

人道的な理由で何実を受け入れる、試金石になると思われる。

 

〇この関連で気がかりなのは、「避難民」と「難民」の違いだ。

 英語では、 難民refugees  避難民evacuees のようだ。

displaced people from Uklane といった言い方もあるようだ。

 

難民は、国際的に、以下のように定義されている。

仕事を求めて、経済的な理由でやってくる人たちは、難民とは呼ばれない。

今回、ウクライナからやってきた人たちは、どうなのか。

難民後から見て進国である日本では、関係者が、明言を避けているようだ。

   (ウクライナ難民を「避難民」と呼んでいいのか – オルタナ.html)

日本の場合、難民と避難民とでは、法的立場には、可なり大きな違いがあるようだ。

 

難民と言えば、以前、国連難民高等弁務官(UNHCR)として活躍された、故緒方貞子氏

が思い浮かぶ。UNHCRは、以下の頭文字だ。

  Uited ations igh omissioner for efugees

現在のUNHCR事務所代表は、イタリア出身の、フィリッポ・グランティ氏で、言うまでもなく、進行中の、ウクライナ紛争での難民問題で、奔走中と思われる。

 

 

〇また、ウクライナで起こっている、大量虐殺(ジェノサイド)事件が、重大な話題になっている。国連の安保理の席に、ウクライナのゼレンスキー大統領が、オンラインで参加し、ウクライナのブチャなどの惨状を、破壊された街の、残骸の中から訴えた。

これを聞いていたロシアの代表は、映像はすべて合成された偽物だと決めつけている。

 

〇国連人権委員会

また、国連総会の緊急特別会合で、国連人権理事会での、ロシアの理事国資格を停止する決議案が、上程され、採決が行われたようだ。結果は、下図である。(図は、ネットより)

内訳は以下のようだ。

     

反対したのは、当事国のロシアやベラルーシの他、国内に人権侵害が指摘されている中国などがある。

ロシア代表は、「棄権も含めて非友好的な意思表示とみなす」と、採決に先立ち圧力をかけていたと言う。インドやブラジルなど、棄権が多かったようだが、ロシアの行為の余りの酷さに対する良識の現れと言えるだろうか。

 

〇先日、EU本部のある、ベルギーのブルッセルで、ゼレンスキー大統領が演説し、EUからの支援と、ウクライナのEU加入を訴えている。

EUには、長い歴史があり、下図のように、加盟国が、少しづつ増加してきている。

 図中の茶色の加盟候補国だが、クロアチアは、2013年に加盟。マケドニアは、目下、審理中のようだ。スロベニア、クロアチア以外の、旧ユーゴ諸国5か国は、その内、加盟することになるのだろうか。

 

また、NATOへの加盟だが、先日の、以下の記事

  ウクライナのこと  その5  (2022/4/2)

で触れているので、詳細は略すが、NATO加盟国の状況は下図だ。

 

  

ここで、NATO加盟でもEU加盟でも、よく出てくる、旧ユーゴスラビア諸国を見てみる。

 

  

先図の凡例を拡大したのが、上図である。

 

一方、トルコだが、長年、加盟候補国のままで、国土の大きさなどで、仏、独などが警戒していて、加盟は難航しているようだ。

トルコが、長年、EUに加盟できない理由を、解説した、以下のサイトもある。

(トルコがEUに加盟できない理由を簡単に説明_3つの問題について解説します.html)

また、周知のように、2020年、イギリスがEUを離脱している。

 

 

〇ここで、NATO加盟/非加盟と、EU加盟/非加盟について、全体的に見てみたい。

軍事同盟であるNATOと、主に経済同盟であるEUとでは、指向が異なる。

NATOの場合は、積極的中立を指向し、非加盟で進むスタンスがある。

EUの場合は、経済的理由で、非加盟とする場合もあるようだ。

NATO EU

×     × スイス オーストリア アイルランド 旧ユーゴ諸国(セルビア)    

           積極的中立指向

×     × 旧ユーゴ諸国(セルビア ボスニア・ヘルツエゴビナ コソボ)        

           NATO非加盟は様子見?

×     〇 フィンランド スエーデン オーストリア                         

           中立指向    

×     〇 マルタ                               

           イギリス連邦内

×     〇 キプロス 

          国内の紛争でNATO加盟できず  

〇     × アイスランド 北マケドニア モンテネグロ

〇     × トルコ                         

          西欧諸国の懸念は前述

〇     × ノルウエー

          北海油田と漁業保護のため

〇     〇 バルト三国 チェコ スロバキア スロベニア  クロアチア ブルガリア ルーマアニア   

〇     〇 大半の西欧諸国

〇     × イギリス(EU離脱)

 

 

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