ケイの読書日記

個人が書く書評

熊谷早智子「家庭ハラスメント」

2008-08-01 14:28:40 | Weblog
 「モラルハラスメント」直訳すれば「精神的嫌がらせ」。つまり「精神的虐待」「精神的暴力」を意味する。

 最初この言葉を聞いた時、ちょっと戸惑った。例えばセクハラは犯罪だが「モラルハラスメント」は犯罪とはなりにくいんじゃないか?
 だいたい被害を受けたと騒いでいる自分でも、気付いていないだけで、誰かにモラルハラスメントをしている可能性だって十分ある。
 自分だって加害者かもしれないんだ。

 だから「夫からモラハラを受け続け、妻が離婚を申し立て成立した」というこの本を読む前は、少し「ダンナさん可哀想かも…」と気の毒に思う気持ちもあったのだ。

 しかし読後、一変した。このダンナって本当に金に汚い。

 夫は地方公務員・妻は民間企業正社員、共働きだからといってダンナが生活費を出さないってどういうこと?
 奥さんは生活費を負担し、ダンナは住宅ローンの返済、水道光熱費、子どもの学資保険を負担したそうだ。ちなみに子ども2人の学費・塾費用は奥さん負担である。

 住宅ローンは、ダンナ名義の通帳から引き落とされるので、自宅は全部ダンナ名義の財産。妻の独身時代の貯金や、妻の実家のお金も使っているのに、100%ダンナ名義である。

 シンジラレナイ!! どんなに見た目がいい男でも、私はお断り!
 だいたい、奥さんはボーナスを全額ダンナに渡していたそうである。
 unbelievable!!

 背が高く、とてもカッコイイ男だったので、奥さんは見合いの席でボーッとしてしまって、後からおかしいと気付いても押し切られてしまったのだろうか?
コメント
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