ケイの読書日記

個人が書く書評

森博嗣「夢・出逢い・魔性」

2006-04-20 09:50:46 | Weblog
大好きな本・読んだ本


 森博嗣のミステリを読むのも3作目になると、この保呂草、小鳥遊、紫子、紅子の4人組に、すごく親近感を感じます。

 特にこの作品は、林警部と紅子と七夏のドロドロの三角関係が出てこず、とてもさわやかにサクサク読めます。(もちろん林警部に作中であえないのはとても残念ですが)

 紫子と小鳥遊のかけあい漫才がホントに面白い。イキイキしている。彼らのおしゃべりさえあれば、殺人事件が出てこなくても、最後まで楽しく読めそう。


 肝心のトリックですが、いつもの森作品にでてくる大掛かりなものはなく、加害者の意図と被害者の思惑と偶然が重なれば、こういった密室は出来るかもしれないと妙に納得しました。もちろん細かい所で、辻褄があわない箇所は多いですが。


 それにしても、小鳥遊君は前から見ても美少女なんですね。失礼ですがちょっとビックリ。
 小柄で華奢でロングヘアで声が高く、フリルのお洋服が大好き。後ろから見ると
一見美少女中学生。でも前から見ると、ひげのそりあとが青々、という人かしら、と勝手に思い込んでいたけど、芸能界にスカウトされるかもしれない美貌だとは。
コメント (2)
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