本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

プロファイリング

2012-10-28 10:08:11 | Weblog
 江戸時代のある漢詩人(歴史的に著名ではない。)について、某大学教授の講演を聴いた。
 当然、漢詩の文学上の事績を評価する。また、交友関係が広いこと、お上に毅然と向かったことから人に好かれ、気骨のある人物としていた。

 年表によると、この漢詩人は5回も結婚している。ひとりとは死別だが、3人とは1~2年で離別している。最後のひとりは別れる前に自分が先に逝った。

 そこで、下世話な質問をした。艶福家だったか、好色家(なにしろ合計六男三女も生ませている)だったか、性格がきつく奥さんに逃げられたかと。むろん、返答に窮していた。

 要するに、人物像の描き方にえこひいきがあるように思ったのだ。
 プロファイリングといえば、犯罪捜査の十八番だが、それだけに限らない。行動科学的に分析して人物の性格を特化させることだ。

 その人物の作品や日記だけでは、本人の性格の地金は出てこないだろう。客観的な史実から行動の解析がいるだろうと思ったことでした。