15年前、北アメリカで大停電が起こった。8月14日のことだが、それから1か月余にイタリア全土でもブラックアウトが起こった。ただ、アメリカのそれよりは世間の印象は薄かったようだ。
しかし、実際に渦中にいて粟を喰った。
かみさんとピサやシエナなどイタリアトスカーナ地方を旅して、名も知らぬ小さな村のアグリーツリズモ(農家民宿)に泊まった。翌9月28日、その大規模な停電にぶち当たったのだ。イタリアでは電力はフランスからスイス中継で供給されている。その送電線で障害が発生したためだ。そのことは後で知った。
最寄りのローカル線の駅にたどり着いたが、電車は動いていない。その日、フィレンツェを見物して、そのままローマに戻って1泊し、翌日、帰国の予定である。
そこで、駅前にあったタクシーでフィレンツェ駅に行くことにした。タクシー料金は邦貨で1万円ほどだった。足元を見られたかもしれないが、やむを得ない。
この項つづく
しかし、実際に渦中にいて粟を喰った。
かみさんとピサやシエナなどイタリアトスカーナ地方を旅して、名も知らぬ小さな村のアグリーツリズモ(農家民宿)に泊まった。翌9月28日、その大規模な停電にぶち当たったのだ。イタリアでは電力はフランスからスイス中継で供給されている。その送電線で障害が発生したためだ。そのことは後で知った。
最寄りのローカル線の駅にたどり着いたが、電車は動いていない。その日、フィレンツェを見物して、そのままローマに戻って1泊し、翌日、帰国の予定である。
そこで、駅前にあったタクシーでフィレンツェ駅に行くことにした。タクシー料金は邦貨で1万円ほどだった。足元を見られたかもしれないが、やむを得ない。
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